ネタ帳 | ナノ



軍曹2
2011/11/12 19:16


竹谷が軍曹に懐いた話。
当然のように罵倒注意。

軍曹が俺達の学園にいらして数日が経った。はじめこそ学園中の度肝を抜いていたが厳しく優しくはなくとも公平な彼女はある程度受け入れられたようだ。
ハチなどはたまに軍曹に話しかけては一刀両断にされ煙に巻かれ再戦を誓っては散ってゆく。
「サー!軍曹、お時間をいただいてもよろしいでしょうか!」
「なんだ毛虫野郎。五分間だけくれてやる」
「サー!ありがとうございます!軍曹の本当のお名前はなんと仰るのでしょうか!」
「貴様に教えてやる義理はない。戦場では役に立たん」
「サー!申し訳ありません!軍曹のお歳はおいくつですか!」
「死期は遠くない。毛虫野郎の貴様より多くの死を見、殺した」
「サー!精進いたします!サー!すっ、好きな人はいらっしゃるんですか!」
「他人に興味を持てば自分を守れなくなる、興味がない」
「サー!ありがとうございました!失礼いたします!」

そういって腰から直角に頭をさげたハチはこちらへ向かってきた。
まるで三郎が竜王丸さんに会ったときみたいに熱に浮かされたような表情のハチは若干気持ち悪い。「格好良いよな軍曹様、俺あんななりてえもん!」とかおまえ無茶にも程があるっていうかはじめすごく警戒してなかったっけ?女の癖に!とか言ってなかったか?いつの間に軍曹様なんて呼び始めたんだ。
「軍曹様マジ格好いい!ストイックすぎてもうオレ惚れそう!抱かれてえ!!」とか言っている隣の同級生兼親友と少々距離を置きたくなったある日の午後、食堂にて。

友人の将来が心配です




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