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「今日はLUSTYのオーナーと一緒だ。」



香奈の誕生日から数日後、上司の日番谷から意外な言葉が告げられた。
意味がわからないでいる香奈に乱菊が声をかけた。



「真子から言われたんでしょ?LUSTYのアクセサリーを使いたいって。私がギンに頼んじゃった」

『余計なことを…』



乱菊を睨みながらも、香奈は今日も打ち合わせの予定だった真子の元へと向かう。
待ち合わせ場所に着くと、真子が既に来ていた。



「遅くなっちゃってすみません」

「俺も今来たところや」



三人はテーブルに向かい、打ち合わせを始める。



「LUSTYのオーナーはいつ来るん?」

「もう来ると…あ、ギン!」



ギンと呼ばれたその男は、笑顔でこちらに手を振っていた。



「どーも、LUSTYのオーナーの市丸ギンいいます」



すっと真子に手を差し出し、ギンはにっこりと笑う。
なんとも人当たりのいい作り笑いだ。



「どうも、Faustのリーダーの平子真子です」



その名前を聞いた瞬間、ギンの笑顔が崩れる。



「平子真子?お兄さん、もしかしてdecideのシンジとちゃいます?」

『ギン、ちょっと…』



香奈の声も空しく、真子がにこやかに頷く。



「知っとったんですか、そら光栄です」

「ほんまですか!ボクdecide大好きなんです。解散してもうて寂しかったんですよ〜」



真っ青になっている香奈を他所に、話が盛り上がる二人。
事情を知っている乱菊は苦笑しながらそれを見ている。

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テーマ「人外ファンタジー」
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