中へ案内された私は、真子にした説明を浦原さんにもした。
浦原さんは顔をしかめて、何か考えているようだ。



「うーん…面白いっスねー!実に面白い!異世界にトリップだなんて!」

『…面白いと言われましても』

「ところで夜サン?貴女は此処にどうやって来たのかわからないんですよね?」

『まあ…目を覚ましたらこの世界にいたので』

「じゃあ、当然帰り方もわからないんですよね?」

『あ……』



そうだよ!
私どうやって帰んだよ!?
こっちで暮らすにも、住む場所も金もねーよ!
突然百面相を始めた私。
その様子に呆れる浦原さんと真子の様子も目に入らず、私は必死にこれからのことに頭を巡らせる。



「そこで!アタシに提案があります。夜サン、しばらく此処に居候しませんか?」



はぁ?ちょっと待て…浦原商店に居候!?浦原さんと一つ屋根の下!?



「ええやないの、喜助がいい言うてるんやし、此処に住ませてもらいーや」



真子まで何言ってんだよ!
でも…本当にこの世界で生きて行かなきゃいけないなら、此処に居るのが一番いいのかもしれないな…



『…わかりました。では、お言葉に甘えさせていただきます』



そう言って私は微笑んだ。



その後真子は帰り、私は浦原さんに言われて雨、ジン太、テッサイさんに自己紹介をした。
さすが、浦原商店の人間だけあって私の話を聞いてもそれほど驚いたようには見えなかった。


私に宛がわれたのは浦原さんの自室の隣。
その日は私の生活必需品なんかを買ってもらい、慌ただしく終わった。
新しい部屋のベッドに寝転がる。
本当に来ちゃったんだな…BLEACHの世界に…
これからどんなことが起こるんだろう?
いや、これから起こることに対して私は何かできるのかな…


いつの間にか私は眠っていた。




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