学校から戻った夜は浦原商店に居候することになった夜一と話をしていた。



「夜もしばらく此方にいるのじゃろ?賑やかになるのう」

『そうだな。平穏な日々、とはいかないだろうけど…』



意味深な夜の言葉に険しい顔になる夜一。



「崩玉の完全覚醒までにはまだ時間があるのじゃろ?何を憂いておる」

『完全覚醒までは…な』



それ以上何も語ろうとしない夜に夜一はもう何も聞かなかった。
その時だった。
二人は強い霊圧を感じた。



『来たか…』

「夜、行くぞ!喜助も呼んで来い!」



喜助を呼びに行き、三人は霊圧のほうへと向かっていった。



『一護!』



三人が公園へたどり着いたのは、ちょうど一護が破面のヤミーと戦っているところだった。



『内なる虚が出てきてる!危ねえっ…』



―パリンッ



「どぉーもー、遅くなってスミマセン!」



間一髪のところで喜助が間に合い、一護はヤミーの攻撃を受けることはなかった。



「何だ?次から次へとジャマくせえ連中だぜ…」



ヤミーが喜助に殴りかかろうとしたその時だった。



『闇を照らせ、月光華』



―ドサッ



「何だ…てめえ…」



ヤミーの左腕を夜が斬り落とした。



『てめえに名を教える気はねえよ、ヤミー』



夜は口角を上げてヤミーのほうを見る。



「何で俺の名前を知って…」

「貴様が月闇夜か?」



ヤミーの後ろで見ていたウルキオラが夜の前に出てきた。



『どうだかな、ウルキオラ』

「ウルキオラ!コイツもやっちまえよ!」

「黙れ、ヤミー。藍染様から夜という女には手を出すなと言われている」



退くぞ…そう言ってウルキオラはヤミーを連れて空間を切り裂いた。



「藍染様には報告しておく。貴方が目をつけた死神もどきは殺すに足りぬ塵でした、とな。それから…」



―女、藍染様が貴様に会いたがっていたぞ。



二体の破面は消えていった。


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