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目を覚ますと、真っ白な天井が目に入った。
身体に違和感を感じると思えば、いくつもの管に私は繋がれていた。



「目を覚ましたのですね。優奈さん」

『卯ノ花…私は…』

「どうやらもう必要はなさそうですね」



にっこりと笑って、卯ノ花は管を抜いていった。
あの後一体何が起きたのだろう。
惣右介は、ギンは…



「藍染惣右介は捉えられました。二万年の刑に処せられるとのことです。市丸ギンは…」



その時だった。
部屋の扉が勢いよく開かれて、私に衝撃が走った。



「優奈さん!大丈夫!?」

『乱菊か、久しいな』

「俺もいます」



入って来たのは私に飛びついてきた乱菊と、その後ろで顔をしかめる冬獅郎だった。
二人とも傷はもう癒えているようで、安心した。



「優奈さん…ギンなんだけど…」



乱菊の表情から察するに、彼もまた捉えられたかあるいは…



「市丸は消えました。最期に藍染を裏切って」

『ギンが惣右介を…?』



もういないということを悲しむべきなのか、最期に良心がみれたことを喜ぶべきなのか。
恐らく乱菊も同じ気持ちなのだろう。



『乱菊、大丈夫か?』

「大丈夫ですよ!あんな奴いなくても平気です!」



いつものように笑って見せる乱菊だったが、心なしかその笑顔は暗い。
冬獅郎もそのことに気づいているのか、眉間に皺を寄せている。



「暁隊長こそ、御身体は?」

『冬獅郎、私はもう隊長ではない。身体は平気だ』

「でも優奈さん、藍染は…」



乱菊が言いづらそうに惣右介の名を口にした。
罪人として捉えられているその男の名を。



『案ずるな。惣右介は私の敵でもあるのだ』



自分に言い聞かせるように放った言葉。
そうだ、惣右介は今や私の敵。
私から幸せな日々を奪った張本人なのだ。

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