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気が付けば、目の前には金色の髪が広がっていた。



「今のお前にこないなこと言うのも酷かもしれんけどな、藍染達が尸魂界を裏切ったで」



“達”という言葉で、惣右介一人ではないことがわかった。



『ギンと東仙か…』

「何や、知っとったんかいな」



正確には知らなかった。
それでも、惣右介とともに行動を起こすとすればその2人しか思いつかなかったのだ。



『平子、私はあの夜あの場に居たんだ。惣右介達がお前達に何をしたのか見ていた。それなのに私は…本当にすまない』



平子は一瞬困ったような表情をした。
しかし、すぐにいつものへらへらとした笑みに変わった。



「もう百年も前のことや。今更優奈んこと責めてもしゃあないやろ。それより、俺はお前に言わなあかんことあんねや」



平子の口から出た言葉は、意外なものだった。



「尸魂界に居る時にな、お前の実家について調べててん。でな、一つわかったことがあってな…」



それは、暁家の襲撃事件についてだった。
私が両親を失ったあの夜、あの事件を起こしたのは一人の男である、と。



「俺も最初は信じられへんやった。死神でもない男があないなことやってのけるなんてなァ。しゃあけど、アイツならやりかねん」



信じられなかった。
今までのことは全て仕組まれたものだというのか。
何もかも…私のこの気持ちまでもが…



「優奈、一遍尸魂界に戻って…っておい!優奈!?」



平子の言葉を聞く前に、私は平子の前から姿を消した。

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