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ある日、いつものように隊首室で業務をこなしていると、窓から誰か入ってきた。



『乱菊、何故窓から入ってくるのだ』

「大変です!流魂街に凄い子供が!」



子供?
一体何のことを言っているのであろうか。
とりあえず乱菊を落ち着かせ、話を聞くことにした。



「今日、流魂街にある甘味屋に行ったんです。そしたら、霊力を持った子供に遭遇して…」

『そんなに驚くことではないはずだ。乱菊だって流魂街出身じゃないか』



流魂街には、霊力を持った者が多くはないが、いる。
偶然遭遇したとしても、普通は驚かない。



「それが、並の霊力ではないというか…」

『どういうことだ?』



私は乱菊のいうその子供に少し興味を持った。



『なるほど、凄い霊圧だな』



その日の夜、乱菊とともに流魂街を訪れた。
案内されるまでもなく、昼間行っていた子供の居場所はわかった。



「でしょ?もうびっくりしちゃって」



まだ興奮気味の乱菊を置いて、家の中に入る。
そこに眠るのは。年老いた御婆さんと少年だった。
家の中には冷気が漂い、少年はうなされていた。



『少年、起きろ』



私は少年に近づき、肩をゆする。
少年はすぐに目を覚まし、怪訝そうな表情で私と後から入ってきた乱菊を見た。



「てめえ昼間の…」

『少年、死神になれ』



それが、私と少年…日番谷冬獅郎との出会いだった。

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