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怪奇組5人


「うっそー!! うそ、いやいやいやいやうそだよな、うそだと言ってくれ小池!」
「うそじゃないだろ、ちゃんと掲示板見てきたんだから!」
「いや、うそだって信じたいじゃん! なんでどうしてホワイ?!」

「はよーん。……お? ひのっちどしたの? 元気ないぬー」
「おはよう野々村。お前は掲示板見た?」
「んーん、まだ見てない。…まさかまさかその落ち込み様は、クラスが離れちゃった…とかなのか!」
「そう。野々村と黒田だけ2組で、あとはみんな1組。」
「まだ、よかったくない? 僕とひのっち素行悪いから端と端のクラスにされると思ってたもーん」
「だよなぁ、おまえら2人は大概目ぇつけられてるもんなぁ。」

「よくねぇよ!!」
「ぅわっちぃ!」
「おい日野、いきなり叫ぶな! 落ち着け!」
「これが落ち着いていられるか馬鹿者! なんでーどうしてー殺生なー!」
「……はあああ」
「うっはぁ、すっげぇ疲れたため息だぬ」




「おはよう小池、野々村、日野」
「おっはー」
「おはよう黒田。…あれ、望月は?」
「朝まだ食べてないらしいよ、カロリーメイト買いに行った」
「うへー、もっちーまた朝食ってないのかぁ。」
「そのくせ、おれらの仲で1番身長高いよなぁ」

「それは小池が低いだけだろ」
「わっ、日野、復活したのか!!」
「そりゃねぇ、いつまでも落ち込んでらんねぇだろ!」
「…落ち込む?」
「あー……その話なんだけどね、あんこー。」
「あんこって呼ばないでよ」
「んじゃークロちゃん!」

「………やっぱあんこでいい。で、なに?」
「掲示板見たぁ? 俺とあんこが2組で、あと3人は1組なんだってぇ」
「えー………、野々村とおんなじクラス?」
「ええー……、ご不満?」
「だって明らかに問題児を優等生に面倒を見させようとしてる感じじゃない」
「うわー、黒田自分で優等生って言っちゃったよ」
「優等生はわかったげるけど、ご不満は否定してくんないの、あんこの野郎」
「まあしょうがないよね、どうせ、1年時みたいに放課後集まって遊ぶんでしょ?」
「あんこ、スルーは傷つくよブロークンだよおお」
「ああもうっ、野々村との会話はボケが多すぎるんだ! スルーしないとこっちも疲れるの!」
「黒田さん放置プレイですか」
「のっさんに放置プレイするなんてあんこはなんて道徳心に欠けているんだよぉー」


「道徳心欠けてるのは誰がどう見てもお前だろ、のの」
「ぁいたっ! 痛い、痛いよ誰?! この、この加減のない強さはもっちーか、もっちー! や、やめ、首の骨折れ、折れるぅ!」
「望月おはよう、もうカロリーメイト食べたのか?」
「はよ、小池。ポテト味しかなかったからウィダーにした。ところでクラスどうなったん?」
「あ、それがなー、俺と望月と小池は1組なんだけど、黒田とのっさんは2組だってよー」
「やっぱ割られたのか、日野と、ののは」
「2人共問題児代表だもん。望月、日野のお世話頑張ってね。おれは野々村の世話頑張るから」
「誰がするかよあんな白髪の世話」
「望月このやろー! 誰が白髪だこらー!!」
「日野君です、日野赤弥君のことですよ日野赤弥君。」
「ちょ、名前言い過ぎ、さらに腹立つ! 白髪じゃねぇよ灰髪だっつーの! それはそうとおまえはのっさんを解放しろ! 俺の相方をいじめるな!」
「ひのっちー、骨複雑骨折で死んじゃいそー。へるぷみー」
「のっさん、今助ける!!」




「望月ほどほどにしときなよ、朝からあの2人のテンションは疲れる」
「もう解放したし。……既に疲れてるし」
「でもさ、望月も黒田もおれも、なんやかんやであいつらとつるんでるだけのことはあるよな、居ないと物足りないもんな」
「そういう意味ではクラス離れたのは寂しいかも」
「…寂しくないって正直せいせいする。今の日野とのの見てみろ、うんざりするから」


「お、俺が死んでも、ひのっちはちゃんと生きて、ね」
「のっさーん!!」
「それで、もっちーに、仇をとって………は! …バタッ」
「のっさーーん!!!!」


「「本当だ、せいせいする」」
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