006:願う 





ねえ、君は『恋』って知ってる?
何でも、とっても甘くて、ほんの少し苦くて、ちょびっと酸っぱい、魔法の様なものなんだってさ。美味しいのかな?
ボクの友達、ヒビキは、今まさにその恋の真っ最中なんだってさ!!コトネがそう言ってたから、間違いないよ!!
何でも、恋をするには相手がいるみたい。相手を好きになることが、恋をするってことなんだって。
それじゃあ、ボクはヒビキとコトネに恋してるんだ!!ってメガニウムに言ったら、それは違うって、ため息混じりに首を振られた。うーん、恋って難しい…。
コトネが言うには、恋よりもっとすごいのが、『愛』なんだって。何ですごいのかって、それは、愛をするには、相手も自分を好きになってもらわなきゃいけないから…らしい。そして、愛をすることができたら、その人は最高に幸せになれるんだって!!
お互いに好き同士になることを、『そーしそーあい』っていうらしい。これもコトネから聞いた。
肝心の、ヒビキが好きな相手は、教えてもらえなかった。メガニウムに訊いても、苦笑して、全然教えてくれない。
ボクはコトネだと思うんだけど、それをこの間新しく入ったおませなピッピに話したら、『ラブとライクは違うのよ』って言われた。それで、彼女の話だと、ヒビキが好きなのは、あの赤い髪のちょっと怖い人か、つのドリルが使えそうなくらいツンツン頭のあの人か、赤目の無口な優しいあの人だって言われた。ボクは、赤目のあの人だといいなって思う。他の人達に比べて、ほとんど喋らないけれど、あの人は優しい。傍にいて安心するんだ。よくボクの頭を撫でてくれるし。
でも、ヒビキが幸せになれるんなら、ボクは誰が相手でもいいと思う。ボクもヒビキが大好きだからね!!
神様、どうかヒビキが愛をできます様に。



願うのは、君の幸せ



▼マリル視点で書いてみました。
ヒビコト、ライヒビ、グリヒビ、レヒビ…お好きに解釈してください。ちなみにマリルがレッドを推してるのは、私の趣味じゃなくて、レッドさんがやたらポケモンに懐かれる体質だからです。決して私の趣味で書いた訳ではありません。…大事なことなので二度言いました←




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