017:自惚れる 





「ヒービーキくん♪」
オレは名前を呼びながら、後ろから抱き締める。すると、真っ赤になったヒビキが、こちらを見上げてきた。その愛らしさに思わずキスを落とすと、ますます真っ赤になって、オレを突き飛ばした。
「い、い、いきなりなんですかぁっ!?」
「何って…キスしただけだろ」
突き飛ばされたのが心外で、眉を顰めて言うと、そうじゃなくて!とヒビキが声を荒げた。
「グリーンさんは、スキンシップが過剰なんですよ…!!すぐ抱きついてくるし、キスしてくるし…」
言っている内に恥ずかしくなったのか、ヒビキが目を伏せる。オレはため息を吐いた。
「…わかったよ。おまえが嫌なら、もう何もしない」
「え?」
ヒビキが弾かれた様に顔を上げた。オレは背を向ける。
「嫌なら、しゃあねぇもんな。ヒビキはオレが嫌いってことだろ?」
「えっ、いや、そういう訳じゃ───」
「それなら仕方ねぇよな。今まで無理言って悪かった。…じゃ」
ひらりと手を振って、立ち去ろうとした。すると、後ろからぎゅっとヒビキが抱きついてくる。

「ちっ、違います!!グリーンさんのこと、大好きです!!だから、だから…」
振り向けば、涙目になりながら必死にそう言うヒビキがいた。
「…そんなの知ってるぜ。今のはジョーダン」
オレはニヤリと笑って、キスを落とした。
「オレを誰だと思ってるんだよ、ヒビキ?」



自惚れるなって?これが現実だろ?



▼はい、残念なイケメン=残メングリーン入りましたー!!\(^O^)/
大人なグリーン×ヒビキが好きなんだけど、残メングリーン×ヒビキもいいと思う。たまに書いていきたいなぁ。グリーンってキス魔なイメージがある(殴



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