015:待つ
堪え性がないって訳じゃないけど、待つのはあまり好きじゃない。退屈な時間が一番嫌いだ。
でも、彼を待つことは、嫌いじゃない。ピカチュウ達と色々作戦立てるのも、楽しいし。今どこにいるか想いを馳せるのも悪くない。
「レッドさん!!」
待ち人来たり。少し高めの声が僕の名前を呼んだ。
これから、胸が高鳴る様な蠱惑的な時間が始まる。こんなバトルが楽しめるなら、三年間待った甲斐があったものだ。
「待つ時間も悪くないね」
パチパチと頬から電気を迸らせるピカチュウに、密かに笑いかけた。
君を待つ時間さえ愛しい
▼ベタな話ですけど。なんだかんだいって、一番レヒビが好きです。
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