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◎火神と黒子 (2012/07/25)

「火神君…」

返された先日の抜き打ちテストを唖然とした表情で眺める火神に黒子は声を掛ける。

「うおっ、な、なんだよ黒子!」

いつからいた、と言われて最初からと答える。

「…普段から勉強していないからですよ」
「うるせぇ!そういうお前は何点なんだよ」

黒子が言った点数に、火神はまた唖然とする。

「国語でしたから」
「はぁ…先輩たちに言ったら怒られっかな」

火神の成績が悪いのは今にはじまったことじゃないが、さすがにずっとこのままというのも少し…。

「…先輩たちには内緒にしてくれるよう、降旗君たちに言っておきます」
「…サンキュ」

火神は机に突っ伏した状態で大きな溜め息をつく。

「クソ、何で勉強なんかすんだろうなー」
「学生ですから…」
「分かってるよ、んなこと」

火神はあーだのうーだの日本語になりきらない言葉を言い唸っている。

「あ」
「今度はなんですか…」

急に火神が何か思いついたような声を上げる。

黒子はついていけずに溜め息を漏らす。

「今度、勉強すっか。二人で」
「え」

思いもよらぬ誘いに驚きの声が出る。

「なんだよ」
「い、いえ、びっくりして…」

火神が怪訝な顔をして黒子に問う。
黒子は慌てて言った。

「俺と二人は嫌だってか」
「そんなことありません!むしろ…」

黒子はそこまで言い、止まる。

「むしろ、なんだよ?」
「…っ、嬉しい、です」

黒子は少し照れながら火神に言い、そんな黒子に火神は満面の笑みを返した。

「俺もだよ」












火黒れんしゅう
もはやだれだから分からないどうしようあああ



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