「おい、アイル」

名前を呼べば、そいつは少し間をおいて振り返った。
だが奴が咥えていたものに、俺はわずかに顔を顰める。

「てめぇ、喫煙者だったのか」
「そーだよ、悪い?」
「…別に、他人の嗜好に口を出す気はねぇよ」
「あ、そ」

そう言うと、アイルは俺に向かって紫煙を吐きだしてきた。
鬱陶しそうにそれを手で払えば、奴は可笑しそうに笑う。

こいつ、俺をからかっていやがるな。
それなら、こっちにも考えがある。

「…アイル」
「なーに?」

奴が口から煙草を離した瞬間、アイルとの距離をぐっと詰めた。
咥内に、苦い煙の味が広がる。

「…俺は、苦いのは苦手だ」

そう吐き捨てて、足早にその場を去った。
背後ではアイルが「リ、リヴァイの馬鹿あああ!」と叫んでいたが、俺は心の中で「ざまあみろ」と奴に悪態をついた。



蓼食う虫もき好き
(口を出す気はなかったんじゃないんですかー!)





*****

大好きなぬしさんから頂いてしまいました…!
はわわわ…!
キュン死してしまいました(*´Д`*)
ニヤニヤが止まりませんよー!!!!!
ぬしさんの書く兵長は、いつも素敵すぎて…愛してます…!
もう、禁煙頑張っちゃいますよー(^O^)/
ぬしさん、素敵な夢をありがとうございました(*´ω`*)!



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