「たまには、一緒に寝るか?」


リヴァイの部屋で、一緒に書類を片付けていた。
終わって息を付いた瞬間に、唐突にそんなことを言うものだから、私はあんぐりと口を開けてしまった。


「…ね、熱でもあるの?」


思わず、可愛げもない言葉を吐いてしまった私に、リヴァイが眉をしかめた。


「寝るのか、寝ないのか、どっちだ?」


さっさと答えろ、と苛々した声色で訊ねてくるリヴァイに慌てて「寝る、寝る!」と返事をした。
が、リヴァイの表情は未だに曇っている。


「…なあ、アイル」
「なに?」
「嫌なのか?」
「ち、ちがっ!そうじゃなくてっ、」


まさか、そんなこと言われるなんて思ってなかったから!と慌てる私をリヴァイは、じっと見つめてきた。


「嫌なわけじゃねぇんだな?」
「当たり前でしょ!」


恋人同士なのに、嫌なわけないじゃない、ときっぱりと言い切ると「そうか」とリヴァイの口角が上がった。


「アイル」
「なに?」
「一発じゃ、足りねぇぞ」


リヴァイがソファーに座る私に詰め寄った。
「寝る=ヤる」ですか、リヴァイさん…。
まあ恋人同士だし、久し振りだし、全然いいんだけど…ここで!?


なんて思っている間に、噛み付くように唇を塞がれた。
せめて、ベッドに運んでくれ…と思いつつも、久々のリヴァイの唇の感触に、もはやどうでもいいと思い始めている私だった。



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