「おーい、生きてるー?」



今日も外ではミンミンと蝉が元気よく鳴いている。
一方で部屋の中ではぐったりとソファーに横になるリヴァイがいた。



「リヴァイは、本当に夏に弱いよねー。仕事は?ちゃんとやってるの?」
「…うるせぇ」



どうやら仕事どころかハンカチで汗を拭く元気もないらしい。
さらさらの髪が汗でぺっとりと額に貼り付いている。
その姿がなんだか子供みたいで、ふふ、と笑ってしまった。



「…なんだ?」
「なんでもなーい」



机に置いてあった団扇を取り、誤魔化すようにパタパタと扇いでやる。



「どー?きもちい?」
「…ああ」



閉じられた瞼が少しだけ開き、目と目が合った。
やばい、その目付き、色っぽい…。
気持ち良さそうに目を細めるリヴァイに少し、ドキッとした。



「…そのままずっと扇いでろ」
「無茶言うな!」



一瞬でもドキッとした自分が馬鹿みたい…!
リヴァイの頭を調子に乗るな、と軽く叩いた。



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