「一緒に居たい」 「駄目だ」 リヴァイの胸に顔を埋め、爪がくい込むくらいに握りしめた拳を胸に叩きつけた 「…いてぇよ」 今までずっと傍に居たのに。何年も一緒に戦ってきたのに。何で今さら駄目だと言うの? 「憲兵団がお前を欲しがってる」 「…だからって、私の気持ちは無視するの?」 「お前にとっても、俺にとっても、それが一番いい」 憲兵団=内地。生存率が格段に上がる。リヴァイが私に行け、と言っているのはそういうことだろう。だけど、私はこの命が尽きるまで、リヴァイと一緒に戦い続けたいのに。 「俺は、お前に死んで欲しくないだけだ」 そう言いながら、力無く私の髪を撫でる彼の手が、“やっぱり傍にいて欲しい”と言っているような気がしてならないのは、私の思い過ごしなのだろうか。 |