やばいやばいやばい。
腕を押さえ付けられて動けないし、もうやだどうしよう。
付き合って3日目で、押し倒されてるってペース速くないですかああぁ。

初日にキスは済ませたが、さすがに肌と肌との触れ合いはまずいって、兵長!

「…アイル、こっち向け」
「んっ、」

兵長に名前を呼ばれ、唇を塞がれる。
あ、やばい。兵長のベロがっ、私の口の中にっ、

「んっ…ぁっ、」

兵長のベロが私のベロに絡み付く。
時々ちゅうっ、て吸われたりして、意識が飛びそうになる。

「はぁっ…」

ゆっくりと唇が離れ、唾液がつぅ、と垂れた。
兵長のキスで、頭がぼーっとする中、兵長の手は、私の胸元のボタンを外しにかかる。

「あっ…ダメで、す」

もう、キスで感じすぎて、上手く喋れない。
あっという間に全てのボタンが外され、私の肌が露になる。
私の体を見ながら自分のシャツのボタンを外す、兵長の姿に私は体が一気に熱くなった。

「ぁっ、やぁ、」

シャツを脱ぎながら、兵長が私の首筋に舌を這わせる。
ブラジャーはぐいり、と上にずらされ、兵長の手が私の胸をいやらしく揉む。

「あぁっ!」

首筋から、胸へと兵長の舌がつぅ、と移動し、敏感な部分へ吸い付いた。
ちゅ、と卑猥な音が私の鼓膜に響く。

あっ、もう、これ以上は、私には刺激が強すぎる!

「…へ、いちょ、」
「…はぁっ、なんだ?」

私の胸に顔を埋める兵長が、視線だけ私に移し、手は私のズボンのチャックをジーッと、おろす。

「わ、わたしっ」

処女なんです、と告白した瞬間、兵長の動きがピタリと止まった。
そういえば、処女は面倒くさい、と耳にした記憶が蘇る。
起き上がり、シャツを着始める兵長の姿を見て、いつの間にか私の目に涙が溜まっていた。
"嫌われた"と思った瞬間、隣にボフッ、と兵長が体を倒した。

「…そういうことは、先に言え」

私の目に溜まった涙を、親指でぐいっ、と拭く。

「だって、言うタイミング、」

私の言葉は、兵長のキスによって遮られた。
優しい優しいキス。
ちゅ、と音を立て、離れると抱き寄せられた。

「…悪かった」

急ぎすぎたな、と私の頭を撫でる兵長に涙が溢れた。

「ご、ごめんなさい」

兵長のことは、好きだけど心の準備がまだ整ってないんです。

「また、今度だな」

そう言って、額にキスを落とす兵長に、はい、とぎゅうっと抱き締め返した。



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