「オイ、こっちに来い」 脚を組み、ソファーにけだるそうに腰を掛けて私を呼ぶリヴァイ。ふと、テーブルに目をやるとワインとグラスが置いてある。書類をパサリと机に置き、リヴァイの横に腰を降ろした。 「飲むか?」 あらかじめ用意されてあった、私用のグラスにトクトクとワインを注ぐ。ワインが半分減っているということは、既に一人で飲んでいたのだろう。 「珍しいね。1人で飲んでるなんて」 「……たまにはな」 そう言って、グラスの中にまだ少し残っているワインをくいっと飲み干した。そういえば、2人で飲むのは初めてだな、と気付く。まあたまにはこんなのもいいか、と私もワインを飲み始めた。 「はぁ、酔っぱらっちゃった」 あまりお酒が強くない私は、ワインが1本なくなる頃には、いい気持ちになっていた。といっても、私は2杯飲んだだけで、ほとんどはリヴァイが1人で飲んだようなものだ。ちらっと時計を見ると、もう0時をまわっていることに気付いた。 「んーっ、もうこんな時間かぁ、」 そろそろ部屋に戻るね、と立ち上がろうとした瞬間に、リヴァイに腕を引っ張られ、後ろから抱き締められた。 「リ、リヴァイ?」 私の首筋に、彼の熱い息が掛かる。その感覚に、私は体が一瞬で熱くなった。ぎゅっと、締め付けられた体は、まったく身動きが取れない。 「……泊まってけよ」 耳元で、ボソリと囁かれ、体がビクンと反応してしまった。 「だ、めだよ」 「……いいだろ」 ハァ、とリヴァイの息が耳にかかり、また体がビクビク反応する。 「ぁっ、やめ…っ」 私の耳をペロリと舐められた。そのまま首筋へと、リヴァイの熱い舌が這っていく。全身がゾクゾクし、自分でも聞いたことのない高い声をあげてしまった。 その瞬間、プチッとブラジャーのホックが外され、シャツのボタンが器用に外されていく。スッ、とリヴァイの手が私の胸元に侵入してきた。 「あぁっ、だめっ…」 本能のまま、私の胸を揉む彼の手の動きに感じてしまう。時折、親指で先端を責められ、そのたびに高い声を上げた。 「……アイル、こっち向け」 「ぁっ、……んっ」 名前を呼ばれ、顔だけ後ろを向くと、そのまま唇を塞がれた。彼の舌が私の口内に侵入し、激しく動き回る。彼の手の動きと、舌使いに、私は意識が朦朧としてきた。 「ハァ、…もう我慢できねぇ」 リヴァイは私を抱き上げ、ベッドへと足を運んだ。 |