祈織×侑介 R18



祈織が遠く感じるようになったのは、いつからだったんだろう。

俺はいつから、こんなにも

祈織の事を目で追うようになっていたんだろう。

なあ、祈織…?

もっとオマエの近くに行きてえよ。

どうしたら、俺を見てくれる?

どうしたら、俺の気持ちに気付いてくれる…?




風呂から上がりリビングへ向かう途中で祈織とすれ違った俺は、咄嗟に祈織に声を掛けていた。

「祈織!もう部屋に戻るのか?」

「…うん。勉強しないといけないからね。…侑介、もしかしてお風呂上がり?」

祈織の冷たい手が俺の髪に触れ、俺は頬が熱くなるのを感じながら小さく頷いてみせた。

「お、おう…まあな。祈織、勉強頑張れよ。じゃあ、俺はリビングに行くから…。」

「待って。行かないで…。」

リビングに向かおうとする俺の腕を祈織が引き寄せ、俺はそのまま祈織の胸に倒れ込んでしまった。

「っ…いお、り…?どうした…?」

祈織の心臓の音が伝わってきて、俺は鼓動が速くなるのを感じ小さく息を呑んだ。

「…解らない。でも…侑介に触れたくてたまらない…だからリビングには行かせないよ。僕の部屋においで…。」

耳元で甘く囁かれると、身体中の熱が一気に下半身に集まっていくのを感じ俺は小さく身を捩らせ祈織の腕に触れた。

「…ん…いいよ…触って…?俺も…ずっと祈織に触れて欲しかったから…。」

祈織を見つめ微笑むと、祈織は切なげな表情を浮かべ俺の肩に両手を置いた。

そっと瞼を閉じると、優しい口付けが降ってきた。

薄く唇を開くと、祈織の熱い舌が咥内にぬるりと滑り込んでくる。

上顎を撫でるように舐められると、互いの唇からは甘い吐息が漏れていく。

「…侑介…意外とキス上手だね?誰に教えられたのかな…?」

「そんなことねえって…祈織だって上手いじゃん…キスでこんなに感じたの、初めてかもしんねえ…。」

「…ふふ、そうみたいだね?もうこんなに反応してる…可愛い…早く触りたいな。侑介のいろんなところ…。」

俺の昂りを服越しになぞるように触れてくる祈織の指のいやらしい動きに、俺は背中がぞくんと粟立つのを感じ思わず甘い声を漏らした。

「ん…ひぁ…っ…祈織……俺も…早く祈織に触れて欲しいから…祈織の部屋、連れてって…?」

小首を傾げねだると、祈織は頬を微かに赤く染めながら頷き俺の手をギュッと握りゆっくりと自室へ向かい歩き出した。


部屋に上がると同時に、祈織に思いきり抱き締められた。

首筋に唇を寄せられ、強く吸われると甘い痛みが身体中に奔り俺の唇からは甘い吐息が漏れていく。

「…侑介…痕を残されただけで感じているの?もうこんなに固くなってるね…。」

上着を胸の上まで捲り上げられ、赤く尖っている乳首に舌を這わせてくる祈織に俺の興奮は膨れ上がっていく。

唇で挟むように吸われると、気持ち良さともどかしさで俺はどうにかなってしまいそうになる。

「んぁ、はっ…ぁ、ん…っ!祈織…っ…胸、ばっかりじゃ…足りないよ…っ…。」

「…侑介は、僕にどこを弄って欲しいのかな?ちゃんと言わないとしてあげないよ?」

祈織の意地悪な言葉にすら快感を覚えてしまい、俺は両脚を大きく開くと自分の熱く膨張しきった欲の塊にそっと指を這わせ涙目でねだった。

「俺の…固くて大きくなってるコレ…触って、舐めて…気持ち良く…して…?」

「…侑介のおねだり、可愛過ぎて困るな…いいよ、気持ち良くしてあげる…。」

祈織の細くて長い指が俺の欲の塊にゆっくりと這わされ、俺は思わず身体を強張らせた。

そのまま形を確かめるように握り込んでくる祈織に、俺は恥ずかしさも忘れて甘い声を漏らしてしまう。

「ん、ぁっ…あ、ひぁっ…!いお、り…っ…もっと…ッ…!」

俺の股間に顔を埋め、俺自身を扱きながら亀頭に舌を這わせてくる祈織に、俺はただただ快感に身を委ねる事しかできずにいた。

裏筋まで丁寧に舐められ、誰にも触られた事のない双球まで愛撫されてしまい、俺はどうしていいか解らなくて頬を赤らめながら祈織を見つめた。

「…どんどん溢れてくるね?侑介のいやらしい滴…。ここを揉んだら、もっと出てくるのかな…?」

「ひぁぁっ!そんな、揉んだら…っ…出ちゃ、うっ…ぁっ…あ、ぁ…っ…んぁぁっ…――ッ!」

双球をいやらしい手つきで揉まれると、俺は我慢できずに祈織の口許目掛けて熱い欲を放った。

「ん…っ…ふふ、侑介の精液で僕の顔がべとべとになっちゃったね…?侑介…舐めてくれる?」

「は…!?そ、それはさすがに恥ずかしいんだけど…。」

「できないのなら、今日はもう止めちゃおうかな…侑介が自分の放った精液を舐めてる姿を見てみたかったんだけどな…。」

祈織は心から残念そうに呟くと、俺から一歩離れてベッドの端に腰を下ろした。

「……分かったよ。祈織…俺が祈織の顔、綺麗にしてやるから…このまま、俺にエッチな事して…?放置されたら…俺、すげえ寂しいよ…っ…。」

俺は祈織に近寄り甘えた声でねだると、祈織の肩に手を置き祈織の頬や口許に付いている白濁を舌でチロチロと舐め取っていく。

祈織の唇を舐めると祈織の舌が俺の舌に絡んできて、そのまま激しく口付けられてしまった。

くちゅくちゅという卑猥な水音を立てながら咥内を舐め廻してくる祈織が愛おしくて、俺はそっと祈織の股間に手を伸ばした。

「ん…っ…?どうしたの、侑介?そんなエッチな手つきで触られたら、僕…興奮しちゃうんだけどな…。」

「…わざと興奮させてんだよ。祈織にもっと激しく抱かれたいから…なあ、祈織…祈織のコレ…俺の中に、挿れて…?」

「…中ってどこ?もっと詳しく言って欲しいな…僕は、侑介のどこに何を挿れればいいの?」

俺は耳元で意地悪く問い掛けてくる祈織に濡れた視線を向けると、両脚を大きく開き濡れてヒクヒクと収縮している自らの秘部に誘うように指を這わせ掠れた声で懇願した。

「…っ…祈織の、固くて熱くなってるソレ…俺のお尻の穴に、挿れて…いっぱい突いて…?」

祈織は喉仏を静かに上下させると、俺の濡れていやらしく蠢く秘部に指を滑り込ませてくる。

自身の裏側ばかりを刺激され、俺自身は再び固く張り詰めていく。

「…侑介…もう我慢できないよ…っ…侑介の中に入らせてね…?」

唇に優しい口付けが降ってきたのと同時に祈織の熱い欲の塊が俺の中に埋め込まれていくのを感じ、俺の瞳からは大粒の涙が溢れた。

「あぁっ…!ん、ぁっ!は、ぁ…んんっ…!あ、ひぁっ…!祈織…いお、り…!好き…大好き…ッ…!あ、ぁ…んぁ……ッ!」

最奥を激しく突き上げられる度に祈織の唇から漏れる吐息が俺を淫らな気持ちにさせていく。

「…っ…侑介…僕も、侑介が好きだよ…これからも…ずっとずっと、好きでいさせてね…?」

耳元で甘く囁かれ、俺はその熱い吐息にさえ感じてしまい思わず身体に力が入ってしまう。

「んぁ、ぁっ…!祈織…っ…この状況で、そんな質問…反則、だろ…っ…!」

「っ…!侑介っ…そんなに締め付けられたら…僕…ッ……っ…っく…!」

祈織の熱い白濁を最奥に感じるとその刺激で俺の興奮も最高潮に達し、俺は身体を大きく跳ねさせ自身から半透明な滴を迸らせるとまだ呼吸の整っていない祈織の胸にそっと耳を当てた。

俺の肩を抱き寄せる祈織の腕の力が強くて、俺はこのままずっと抱きしめられていたいと心から思った。





「…祈織…もっと近くに行ってもいい?」

行為の後、俺は祈織の胸に顔を埋めながら呟くように問い掛けた。

「…いいよ。もっとくっついて?侑介のと僕のが擦れ合うくらいが丁度いいよね。」

「…丁度いいの意味がわかんねえけど…祈織の傍に居られるなら、恥ずかしいのも我慢できる気がする。」

俺がそう言って笑うと、祈織は俺の腰に指先で触れながら余裕の無い表情で俺を見つめた。

「…あんまり可愛い事ばかり言わないで?僕はまだまだ足りないんだから…。侑介にもっと触れたくて、たまらないんだから…。」

「…我慢なんて、する必要ねえよ…?俺だって…もっと祈織を感じたくて、疼いてるんだから…。」

濡れた瞳で祈織を見上げると、祈織の両手が俺の両腿に触れた。

そのままゆっくりと俺の両脚を抱える祈織に、俺は胸がとくんと高鳴るのを感じた。

祈織の欲の塊が俺の濡れて鈍く光る秘部に宛がわれると、俺は頬を赤らめながら祈織を見つめた。

俺の中に少しずつ埋め込まれていく祈織自身の熱さに、俺の背中は大きくしなる。

「侑介…動いてもいい?」

「んぁっ…う、ん…っ…動いて…もっと、ぐちゃぐちゃに突いて…っ…!」

涙目でねだると、祈織は嬉しそうに微笑み激しい律動を開始した。

「侑介…侑介…っ!ねえ、気持ち良いの…?顔がほにゃってなってるけど…。」

入口まで引き抜いては最奥まで一気に突き上げながら問い掛けてくる祈織に、俺は頬を真っ赤にして呟いた。

「…あ、はぁっ…んぁ…!気持ち良いに決まってるだろ…?祈織の…固いし、太いし…スゲー気持ち良いよ…?」

「っ…侑介…!ごめん…イキそうだから腰のスピード速めるね…っ…!」

「あっ…!んぁっ!ひ、ぁっ!ゃ、あっ…!祈織…いお、り…ッ!ぁっ…んぁ、はぅ…っ!」

祈織の腰の動きが急激に速まり、俺は心と身体の両方が祈織でいっぱいになっていくのを感じ祈織の頬にそっと手を伸ばした。

今よりもっと、祈織に近付きたくて

もっともっと、祈織を近くに感じたくて

祈織の熱い欲の証を体内に感じると、俺は身体をビクンと震わせながら自身から熱い欲を放ち祈織の胸に凭れかかるように抱き付いた。




愛する祈織が傍に居る

俺にとっての大切な事なんて、それだけで十分だと思った。

祈織の傍に居られるなら、どんなに身体がしんどくなっても堪えられる

愛されているんだから、文句なんて言えないよ。

祈織が俺の隣で笑っている

それだけで、俺は何だって許せそうな気がするんだ…――。

「侑介…愛しているよ。」

「…ん…俺も、愛してるよ…祈織…。」

もっと近くに
(君が隣に居るだけで、胸の奥は幸せで溢れ返っていくから)

end.


初めて祈織×侑介を書かせて頂きましたが、好きな方居るのかな?どうかな?不安です(笑)
書いてるとき結構楽しくて、なんと侑介を三回もイかせちゃいました…(笑)
私のサイトはエロくてナンボだろうと勝手に思い込んでいるので…つい調子に乗っちゃいました(笑)
読んで頂きありがとうございました。皆さんに少しでも気に入って頂けたら、嬉しいです。



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