要×風斗 R18
君を想うと、胸が痛くなるのはどうしてなんだろう
君に触れたくて、君と話したくて、君の声が聴きたくて
気付いたら、俺の心はこんなにも
君で埋め尽くされていたんだ…――。
「…ふーちゃん、今日も遅いな…もう1時になるっていうのに。」
時計を見ると日付が変わってから一時間近く経っている。
リビングのソファに寝転がりながら、そっとふーちゃんへの想いを口にしてみる。
「……ふーちゃん……好きだよ……。」
呟いたところで、俺の想いがふーちゃんに届くなんてこと、ある筈がないのだけれど。
そのまま、意識は遠のいていき…俺は眠ってしまったようだった。
何分眠っていたのだろうか。
下腹部に違和感を感じ、俺は瞼を開けた。
「あれ。なんだ、起きちゃったんだ…つまんないの。」
目の前には衣服を下だけ脱いで俺に跨り、俺自身を口に咥えているふーちゃんが居る。
「……ふーちゃん、どうしたの?そんな妖艶な格好しちゃって…俺を誘ってるの?」
「…要兄が、あんなこと言うから…要兄に触れたくなっちゃっただけだよ。」
「…あんなことって?」
起き上がりふーちゃんの頬にそっと触れてみると、ふーちゃんの頬は紅く染まっていく。
「……僕を好きだって言ってただろ、さっき。」
「…ああ…あれ聞かれてたのか。ていうか、帰ってきてるなら声かけてよ。俺、ずっと待ってたんだからさ…。」
拗ねたような口調で言うと、ふーちゃんは切なげな表情を浮かべて俺を見つめた。
その揺れる瞳が俺だけを映していると思うと、堪らなく欲情してしまう。
「…もう、黙って。」
ふーちゃんの舌が俺自身に這わされ、俺は思わずびく、と身体を揺らした。
亀頭を甘噛みされると、俺の興奮は一気に高まっていく。
「…んっ…ん…ふ、要兄の…またおっきくなった…気持ち良い?僕の舌。」
「…っ…ふーちゃんのも、興奮して先走りが溢れてる…俺の舐めて感じちゃったんじゃない?」
まだ触れていない筈のふーちゃん自身は既にヒクヒクと震え、先端からは半透明な蜜が止め処なく溢れている。
「なっ…しょうがないだろ!僕だって…要兄の事が好きなんだから…っ!」
ふーちゃんが俺自身から口を離した隙に、俺はそっと体勢を変えふーちゃんを抱きしめ唇を重ねた。
俺の舌にふーちゃんの舌が絡みつく度に咥内に広がる苦み走った味が、俺を卑猥な気持ちにさせていく。
上顎を何回も撫でるように舐めると、ふーちゃんは甘い吐息を漏らしながら必死に俺の首にしがみついている。
キスを与えながらふーちゃん自身の根元をきゅっと掴むと、ふーちゃんは瞳を見開き身を捩らせる。
「…困った顔も可愛いな。もっと困らせてみたくなるよ…。」
耳元で低めの声で囁くと、ふーちゃんは首をふるふると横に振り瞳から大粒の涙を溢し懇願してきた。
「…な、んで…意地悪しないでっ…もうイキたいよ…っ!」
「ダメだよ。だって俺、まだふーちゃんに殆ど何にもしてないんだよ?我慢してからイッた方が気持ち良くなれるって言うし。だからもう少し…頑張ろう?」
俺の言葉に大人しくなったふーちゃんの頬をそっと撫でると、ふーちゃんは眉を寄せて甘い声を上げた後、か細い声で呟いた。
「…ん…っ…要、兄…僕にいやらしいこと、してくれるの…?」
「当たり前でしょ。俺だってもう結構ヤバいんだから…早くふーちゃんの中に入りたくてたまんないよ?」
根元を掴んだまま、ふーちゃんの服を片手で捲り上げると胸の突起にそっと舌を這わせていく。
乳首を転がすように舐めながらふーちゃんのヒクヒクといやらしく蠢く秘部に指を滑り込ませると、ふーちゃんの唇からは艶めかしい声が次から次へと漏れていく。
「んぁっ!ひ、ぁっ…!指、もっと…奥まで挿れて…っ…あ、ぁっ……や、んぁっ…!」
「ふーちゃんの中…凄くヒクヒクしてるね…俺の指をこんなに締め付けて。俺の挿れたら、すぐにイッちゃうかもね?」
「あ…っ…ん、や…っ…もう、だめ…ッ…我慢できない…要兄のが、欲しいよ…っ…!」
「俺の…何が欲しいの?ちゃんと言ってくれないと解らないな。」
ふーちゃんの熱を帯びた視線が俺自身に向けられると、俺はふーちゃんの秘部から指を引き抜き、その指をふーちゃんの咥内へと捩り込んだ。
「んむっ…ん、ぅ…要、兄…?」
「見つめたってだめだよ?ほら…ちゃんとお口で言って。」
泣きそうな表情をするふーちゃんの咥内から指を引き抜くと、俺は微笑みながらふーちゃんのおねだりを待った。
「……はあ…解ったよ。……要兄の…大きくて固くなってるの、僕の中に…挿れて…?」
上目遣いでねだられると、俺の中に僅かに残っていた理性はどこかへ行ってしまった。
ふーちゃんの秘部に自身を宛がい、ゆっくりと腰を押し進めるとふーちゃんは恍惚な表情で俺を見つめた。
「ふーちゃん…好きだよ…ねえ、ふーちゃんは…?俺の事、好き?」
「んぁっ…ひ、ぁ…!好き…だよ…!だから…もっと、もっと激しく…して…っ…!」
「…たまらないな…俺を求めていやらしく腰を揺らすふーちゃんの姿…ずっとこのままで居たいよ。」
口許から涎を垂らしながら俺を求めるふーちゃんに唇を寄せると、俺は更に腰の動きを速めていく。
勿論、ふーちゃん自身の根元を握る手の力は緩めずに。
「んっあっぁ……ッ!も、むり…手、離して…っ…?」
「…仕方ないな…ふーちゃん辛そうだし、俺ももうすぐイクから…一緒にイこうか。」
ふーちゃんの根元からそっと手を外すと、ふーちゃんの先端からは先走りがぴるっぴるっと溢れ出していく。
「んぁっ…は、ぁっ…んっ…要、兄の…熱くておっきくて…僕、おかしくなりそうっ…!」
「っ…そんな事言うなんてずるいな…ふーちゃんは、どんだけ俺を誘惑すれば気が済むの?」
最奥に亀頭を擦り付けるようにぐりぐりと数回突くと、ふーちゃんは自身から半透明な滴を迸らせた。
数秒後、俺もふーちゃんの中に欲の証を注ぎ込むと、俺の膝の上で頬を膨らませているふーちゃんを抱きしめその可愛く膨らんだ頬に優しく唇を寄せた。
「…要兄がまさかあそこまで鬼畜だなんて思ってなかった。僕、すっっっごく苦しかったんだからね。」
「はは、ごめんごめん。でも俺のを舐めて興奮してるふーちゃんの姿見たら、意地悪したくなっちゃってさ。許して?」
「…別に怒ってないよ。少しくらい意地悪された方が、興奮するし…それに…。」
「…?それに?」
ふーちゃんはそこで一旦口を噤むと、俺の胸に顔を埋め小さな声で呟く。
「要兄に愛して貰えるなら、僕はそれだけで何もかも許せちゃうと思うから。」
「…またそうやって誘惑する。そういう事、他の男にも言ったりしたら…お仕置きだからね…?」
「…お仕置きされたい…って言ったら、要兄は引く?」
想定外なふーちゃんの言葉に俺は一瞬目を見開きふーちゃんを見つめた。
「引いたりしないよ?淫乱で可愛くて、興奮する。ますますふーちゃんの事、好きになりそう。」
「好きになって…もっと…僕が居ないと生きていけないくらいに、僕に溺れてよ…要兄…。」
ソファに座る俺に跨りながら妖艶に腰を揺らし出すふーちゃんに、俺自身は再び熱を持ち始めてしまう。
ふーちゃんの手が俺自身とふーちゃん自身を包み込むと、俺は眉を寄せふーちゃんの手を掴んだ。
「だめだよ…ふーちゃん。これ以上、俺を誘惑しないで…歯止めが利かなくなるから。」
「…だってまだ足りないよ…もっと要兄を感じたい…だめ…?」
「…っ…ふーちゃん…どうなっても知らないからね…?」
小首を傾げおねだりをする君が愛おしくて、俺は無意識のうちにそう呟いていた。
ふーちゃんの可愛い誘惑に負けた俺は、明け方までふーちゃんを放してやる事ができなかった…――。
誘惑しないで
(抑えが利かなくなったら、いつか君を傷つけてしまいそうで怖いんだ)
end.
初の要×風斗でした!この組み合わせはド変態にしたくなる。でも性描写が下手過ぎて挫折(笑)
最近、風斗受がマイブームでして…ふーたんってこんなキャラじゃない!と思いつつも、可愛くしたくなる。
やっぱり、BLは捏造がないと面白くないと私は思うんですよ。ほら、BLって時点で既に捏造ですから(笑)
読んで頂きありがとうございました。皆さんに少しでも気に入って頂けたら、嬉しいです。
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