風斗×侑介 R18 鏡歌様リク



僕は、侑介の事が可愛くて仕方ない。

よく喧嘩するけど、怒った侑介も僕は愛しいと想う。

でも…こんなに好きなのに、僕は侑介に優しくできない。

兄貴たちに可愛がられているのを、遠目で見てはいつも落ち込むんだ。

侑介は、僕だけのものじゃないと思い知らされるから…。

この際、奪ってしまおうか。この腕で、侑介の全てを。

傷つけるかもしれないけど、でも、もう限界なんだ。

侑介が欲しくて、欲しくて、どうにかなってしまいそうで…

堪らなく、怖いんだよ…――。



「ねえ、侑介。今って暇?」

家族全員で夕食を摂った後、ソファでテレビを見ている侑介に声を掛けた。

侑介は目を丸くして、訝しげな顔をしながらも小さく頷いた。

「…おう、暇と言えば暇だけど…どうしたんだよ、風斗。…そんなに見つめられたら、どうしていいかわかんねーだろ。」

そう呟いて目を逸らす侑介の頬は真っ赤に染まっていて、僕は胸の奥がきゅうっと苦しくなるのを感じた。

侑介の手にそっと触れると、侑介の身体がぴくっと揺れた。

「…何、その可愛らしい反応。手触っただけなのに、感じてるんじゃないの?」

「なっ…!何だよ、いきなり…!からかってんのか?用が無いなら…俺は、もう部屋に戻るから…っ。」

「何言ってんの?部屋になんか行かせないよ?…僕の部屋に来てって言おうと思ってたんだ。侑介と二人きりになりたいから…。」

熱い視線を侑介に向けると、侑介は頬を赤く染め、ためらいがちに僕の手を握ってきた。

侑介の手のひらは少し汗ばんでいて、ドキドキしてくれてるのが伝わってきて僕は嬉しくなった。

「……風斗…それって、どういう意味?俺と…二人きりで、な…何、するって言うんだよ…?」

「そりゃ、二人きりでする事と言ったら…あれしかないでしょ?セッ…」

「わー!もういい、解ったから!それ以上言ったらマズイだろ!」

言い終える前に唇を侑介の手のひらで覆われてしまった。

侑介の手のひらにチュッと音を立てて口付けると、侑介は顔を更に真っ赤に染め濡れた瞳で僕を見つめた。

「…ずっと、好きだったんだ。侑介の事…だから…僕だけのものになってよ。」

僕には、こんな一方的で強引な告白しかできない。優しくて甘い愛の言葉なんて、僕には無理だ。

「…風斗……俺はもう、ずっと前から…風斗だけしか見てなかった。だから…スゲー嬉しい。」

「…侑介……。」

今すぐ抱きしめたい衝動に駆られたけど、グッと堪えて侑介の手を取った。

「…風斗の手、温かい…。」

「っ…侑介、無防備すぎ…他の兄弟も居るんだから、あんまり可愛い事言わないでよね。」

「だって、俺…風斗が守ってくれるって信じてるから。」

どうしてこんなに可愛い事ばかり言うんだろう。

僕の理性がどこまで持つか試してんのかな…。いや、侑介に限ってそんな事は…。

「…まあ、守るけど。でも、僕が嫌なの。他の兄弟に侑介の可愛い所を知られるのは、許せない。」

「…それって、やきもち?大丈夫だって。俺が好きなのは、風斗だけなんだし。」

「…あのさあ。調子乗ってるでしょ、さっきから。僕は侑介に主導権握らせた覚えは無いんだけど?」


リビングから出てエレベーターに乗り込むと、侑介が僕に寄りかかってきた。

その仕種があまりにも可愛すぎて、僕は思わず侑介を強く抱き締めてしまった。

「…風斗…キスは?」

「…!バカ、こんなとこでしたら、止まんなくなるだろ。…部屋まで我慢してよね。」

予想外の侑介からのおねだりに、僕の理性は崩れそうになる。

よっぽど僕に告白されたことが嬉しかったのかな…侑介は単純だからな。まあ、そんな所が可愛いんだけど。

そんな事を考えているうちに、僕の部屋まで辿り着いた。


部屋に着くなり、侑介の方からキスをされた。

互いの唾液を吸い合うような大人のキスに、僕はまた少し侑介への想いが強くなるのを感じた。

初めて感じる侑介の舌の熱さに、僕の興奮は膨れ上がっていく。

「…ん…ぁ、風斗……。」

「そんな声で、名前呼ばないで…優しく出来なくなりそうだから…。」

切なげな声で名前を呼ばれ、僕は胸の奥が灼け付くような感覚を憶えた。

僕は侑介をベッドに押し倒すと、侑介の頬をそっと指先で撫でた。

侑介が不安と期待が入り混じったような艶っぽい表情で僕を見つめるから、僕は思わず生唾を呑み込んだ。

侑介の服を一枚ずつ剥ぎながら、露になっていく肌に唇を寄せていく。

乳首を舌で転がすように舐めると、侑介は艶めかしい嬌声を上げた。

「んぁ…っ!はっ…ぁ、ん…っ!ふう、と…っ…!」

「乳首、感じるの…?勃ってる…。」

尖り始めた乳首を思いっきり吸うと、侑介は両脚をもぞもぞと動かしながら熱を帯びた瞳で僕を見つめた。

「…風、斗…っ…乳首だけじゃなくて…下も、触って…?」

「…下?下ってどこ?ちゃんとおねだりして…?」

耳元で囁くと、侑介は頬を真っ赤にして瞳を潤ませながら、そっと両脚を開き指を自らの昂りに這わせ呟くように言った。

「…俺の…熱くて固くなってるの…弄って…気持ち良くして…?」

「…っ…侑介…もう、どうなっても知らないからね…!」

僕は侑介自身に指を添えると、根元から扱きながら先端の大きな部分を口に咥え口を窄めながら舐めていく。

「ひぁっ!んぁ、ぁっ…!はぁ、んっ…んぁっ…!風斗…っ…そんなに吸ったら…っ…俺、もう…っ!」

「いいよ、イキたかったらイッて?全部飲み干してあげるから…。」

「あっひぁぁあっ…!ん、あっ…ぁ………っ!っ…んぁぁぁっ…――ッ!」

侑介自身を握る手に力を込めながら、先端を舌先で刺激すると侑介は身体を大きく震わせ切なげな嬌声を上げながら僕の咥内にその欲を放った。

「侑介のイク顔…超エロい……ダメだ…もう、我慢できない。侑介の中に……挿れさせて…?」

「…いい、よ…?俺も…風斗を感じたいから…。」

達したばかりで敏感になっている侑介の秘部に自分の固く張り詰めた自身を宛がうと、ずちゅ…っという卑猥な水音を立てながらゆっくりと捩り込んでいく。

「んっ…侑介…っ…気持ち良い…?」

腰を打ち付ける度、侑介の瞳から涙が溢れるのが気になって、僕は侑介の頬に指を添え不安気に問い掛けた。

「んぁっ…は、ぁ…当たり前だろ…?世界で一番愛してる人に、抱かれてるんだから…余計な心配しなくていいから…もっと、激しくして…?」

淫らに腰を揺らしながら僕を求める侑介に、僕の瞳から一粒の涙が溢れ落ちた。

「侑介……っ…僕、侑介とひとつになれたのかな…?」

「…なれてるよ。きっと、これからはどんどんひとつになってく。離れられなくなってく…。」

侑介が綺麗な顔で笑うから、僕の胸は侑介でいっぱいになっていく。

繋がったままの体勢で唇を重ね合うと、再び激しい律動を再開する。

最奥を先端の大きい部分でぐりぐりと擦ると、侑介は口許から涎を溢しながら切なげな嬌声を上げた。

「侑介……っ…奥、気持ち良いの?侑介の、さっきより固くなってるよ?」

「ぁひっ…!や、ぁっあっ…!ふう、とっ…おかしくなりそっ…やぁっ…ん、ひぁっ!…あっ!…そこ…もっと、ぐりぐりして…っ…!」

腰を激しく動かしながら侑介自身にも刺激を与えると、侑介は気持ち良さそうに喘ぎ、恥ずかしい言葉を口にする。

「っ……!侑、介……エロすぎ…っ…!」

侑介のあまりのエロさに戸惑いながらも、言われるままに最奥ばかりを何度も突き上げてやると、侑介は身体を小刻みに震わせながら僕の手のひらに熱い欲を迸らせた。

その数秒後、僕も侑介の中に欲望の証を注ぎ込むと、ベッドに俯せになっている侑介の背中に覆い被さるように抱き付きその頬に優しくキスを落とした。



「…風斗って、初めてじゃねーよな。俺より2つも年下なのに…生意気なヤツ。」

侑介は枕に顔を突っ伏したまま、目線だけを僕に向けてぽつりと呟く。

「好きな人とは初めてなんだけど?ていうか、それを言うなら侑介だって慣れてる感じだったじゃん。僕には隠したって無駄だよ?」

「…別に、慣れてなんか…ちょっとだけ知識があるだけで…っ…。」

「それってアダルトビデオとかでってこと?それとも、誰かに教えてもらった?」

「そんな事、してな…っ…ひ、ぁっ…!ん、ぁ…風斗…っ…。」

僕の精液が入ったままの侑介の秘部にそっと指を滑り込ませながら問い掛けると、侑介は瞳を潤ませ淫らな声を上げた。

「侑介のここを知ってるのは…僕だけじゃないの?だからこんなに感じやすいの?」

「風、斗…落ち着けって!違うから…俺…いつも、風斗の事考えながら自分で弄ってたから、感じるようになっちゃっただけ…。」

「……そうなの?ていうか…侑介、一人でしてたんだ。僕をおかずにしながら…一人で……やば…。」

僕の事を考えながら一人エッチをする侑介のあられもない姿を想像しただけで、僕の下半身は再び昂ぶってきてしまった。

「…なっ……オマエ、今…想像しただろ…!お、俺は今日はもう無理だからな…!」

「…じゃあ、挿れないから口でしてよ。僕の事が好きなら、それくらいしてくれてもいいよね?」

「…っ…解ったよ…。舐めるだけだからな…。」

侑介は頬を真っ赤にしながら僕の股間に顔を埋め、根元を両手で掴みながら全体を舌を遣い舐めてくれた。

恥ずかしそうに瞳を潤ませながら必死に僕のを舐める姿を目の当たりにして、僕の興奮は一気に高まっていった。

「んっ…も、出る…っ……っっ…!は、ぁ…侑介、大丈夫?」

「ん…風斗……気持ち良かった?」

口許に僕の放った精液をべっとりと付けながら上目遣いで訊かれ、僕は力強く頷き侑介の華奢な身体をギュッと抱き締めた。


僕らは、これからどんどんお互いの事を知っていく。

幾度となく愛し合って、喧嘩して、仲直りして、笑い合って、支え合っていく。

そうやって、少しずつ、君との距離が近くなって

いつの日か…君とひとつになれたらいいなと、僕は想うんだ…――。

「侑介…愛してるよ。」

「ん…俺も…風斗を愛してる…。」

そして僕らひとつになれますように
(叶わない願いだと分かっているのに、君と居ると心はこんなにも無垢になってしまうんだ)

end.



鏡歌様からのリクで、風斗×侑介を書きました。長い間お待たせしてすみませんでした。
長くも短くもなく、エロ過ぎず、甘過ぎず…無難な感じにまとまってしまいましたが、私の実力なんてこんなもんです…。文才欲しい…。
性描写がいつも短いのが悩みです…中傷してきた人を見返す為にも、これからもっともっと勉強して長く書けるようにしたいです。←まだ根に持ってる人(笑)
侑介が可愛く書けたので個人的にこの二人をおかずに妄想できそうです。最近気付いたけど、私は受にフ○ラさせるのが相当好きらしい…あと顔射も(笑)
鏡歌様、リクエストありがとうございました。皆さんに少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。

素敵なお題は寡黙様よりお借り致しました。ありがとうございました。


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