要×琉生 R18 雛冬様リク



なんて綺麗な子なんだろう。

るーちゃんの第一印象は、その一言に尽きた。

最初の数週間こそ、話をする機会もあまりなかったけれど、るーちゃんはすぐにこの朝日奈家に馴染んでいった。

そして、今…俺の上には、るーちゃんが跨っている。

どうしてこんな状況になったのか、俺自身理解できていない。

昨夜、仕事から帰ってきて、酷く疲れていたからリビングで少し休んでから部屋に戻ろうと思ってソファに寝転がった。

そこまでは辛うじて記憶がある。

そして、何か重いなと思って目を開けたら、るーちゃんが俺に跨っていた。

しかも…上半身裸という、超セクシーな格好で。

でも…これはもしかしたら、チャンスなのかもしれないな…。

俺はずっと、るーちゃんの事が好きだったから…。

「るーちゃん…?どうして、そんな格好で、俺に跨ってるの?もしかして…夜這い?るーちゃんってば大胆だね?」

「……うん…。美容室から帰って来たら…要兄さんが、無防備に寝ているから…僕、もう抑えきれなくなっちゃって…迷惑、だった…?」

瞳を潤ませ、俺の胸に触れてくるるーちゃんの手をそっと掴むと、そのまま引き寄せて腕の中に閉じ込めるように抱き締めた。

「そんな事ないよ…?寧ろ、嬉しいよ?るーちゃんが俺を求めてくれた事が。…ねえ、ここじゃ誰かに見つかるかもしれないし…俺の部屋に行かない?」

るーちゃんの耳元で甘く囁くように言うと、るーちゃんはビクンと身体を震わせ、力なく頷いた。




「…要兄さんは…僕の事が、好きなの…?」

俺の部屋に着くなり、るーちゃんに期待を含んだ瞳で訊かれた。

「…るーちゃんって頭悪いの?好きじゃなかったら、こんな事しないでしょ…?」

るーちゃんの唇に吸い付くように口づけると、るーちゃんはそっと唇を開く。

まるで、これからされる全ての事を理解していると言っているかのような妖艶な仕種に、俺の下半身は熱を帯びていく。

誘われるままに舌を入れると、遠慮がちに絡んでくるるーちゃんの舌が愛おしくて、俺は夢中でるーちゃんの舌を追った。

「ん…っふ、ぁ…要、兄さん…っ…僕に…もっと…いやらしい事、して…?」

「っ…驚いたな…るーちゃんがそんな事、言うなんてね…そんなに、俺が欲しかったんだ…?」

るーちゃん自身に指先で触れると、そこは既に熱く膨張していて先端からは先走りの滴が止め処なく溢れていた。

「…んぁっ…は、ぁ…っ…んん……っ…欲しかったよ…ずっと…だから…要兄さんの全てを…僕に頂戴…?」

「…いいよ…?るーちゃんの全てを俺にくれるなら…それに、もう奪われてるしね…俺の心も、身体も…ずっと前から、るーちゃんに奪われてる…。」

るーちゃんの乳首を右手で弄りながら、るーちゃんの濡れて鈍く光る秘部に舌を這わせると、甘い声を上げ切なげな視線を俺に向けてくるるーちゃんに俺の興奮は高まっていく。

「…ひ、ぁっ…!ん…っ、は、ぁ…んんっ……っ…かな、め…兄さん…っ…僕、もう…っ……っ!」

「え、もう?…ダメだよ。もう少し我慢して…?」

るーちゃん自身の根元をギュッと握り締めイケないようにすると、るーちゃんは顔を歪ませて俺を見つめた。

「っひっ…!要、兄さんっ…!苦しいよ…っ!お願い…っ…イカせて……?」

「まだ指も挿れてないし、るーちゃんのも弄ってないんだから…もう少し愉しもうよ?でも…そうだな。るーちゃんが自分で触ってでもイキたいって言うなら、この手を離してあげてもいいけど…?」

「…!それって…僕に一人エッチさせたいってことだよね…?要兄さんの…意地悪…っ…変態……っ…。」

その大きな瞳から大粒の涙がぽろぽろと溢れるのを見て、俺の胸は苦しくなった。

どうして、こんなに近くに居るのに、るーちゃんを悲しませてしまうんだろう…。

俺はその滴を舌で舐め取ると、そっとるーちゃん自身から手を離した。

「…ごめん、るーちゃん…でも、繋がって…お互いイッちゃったらさ…終わっちゃうでしょ?この幸せな時間が…それが、ほんの少しだけ寂しいなって…ただそれだけの理由だから…泣かないで。ね?」

「………要兄さん…そんな事を、考えてたの…?…行為は、終わるかもしれないけど…この愛は、終わらないから…大丈夫だよ…?この愛は…続いていくの。要兄さんが、僕を好きでいてくれる限り…ずっと、ずっと…。」

「るーちゃん……うん、そうだね…俺がるーちゃんから、離れなければいいんだよね……るーちゃん…大好きだよ…。」

るーちゃんの優しい言葉が、俺の心に温かい愛となって降ってくる。

俺はるーちゃんの胸に頬を擦り寄せると、安心させるように微笑みかける。

そして、そっとるーちゃんの両脚を開かせると、その中心でヒクヒクと収縮し俺を求めているるーちゃんの秘部に指を3本挿れ、ぐちゅっぬぷっという卑猥な水音を立て解していく。

「あっ…ひ、ぁ…!んっ…は、ぁ………っ…ん…ぁ…っ…要、にいさ…んっ…!早く…頂戴…っ…?」

「…!るーちゃん…っ…俺、るーちゃんをめちゃくちゃにしたくて、どうにかなっちゃいそうだよ…。」

るーちゃんの頬に手を添えると、るーちゃんは俺の掌にそっと唇を寄せてくる。

「…めちゃくちゃに…して、いいよ…?要兄さんになら…少しくらい、酷くされても…平気…。」

濡れた瞳で見つめられ、俺はその瞳から目を逸らせなくなる。

俺はるーちゃんの腰を掴むと、固く張り詰めている自身をるーちゃんの濡れてヒクついている秘部にグッと宛がいゆっくりと埋め込んでいく。

全部入ると、るーちゃんの唇に優しくキスを落とした。

嬉しいのか気持ち良いのか、はたまた痛みを我慢しているのか、るーちゃんの瞳からは涙が溢れて止まらない。

「…るーちゃん…大丈夫?もし痛かったら、もう少しこのままでも…。」

「っ…大丈夫…動いて、いい…っ…気を遣う必要、ないから…もっと、激しく…して…?」

潤んだ瞳でねだられ、俺の中に残る僅かな理性はどこかに消えていった。

腰を激しく打ち付ける度、切なげな嬌声を上げ、淫らに腰を振って快感に堪えているるーちゃんの姿はとても妖艶で、俺の興奮は高まっていく。

「るーちゃん…っ…るーちゃんの中…すごく温かくて、気持ち良いよ…ゾクゾクする…!」

「あっ…は、んぁっ……!そんな、事…っ…耳元で、言わないで……イッちゃ…う…っ…あっ…ぁ……っ……ひぁぁぁっ…――ッ!」

最奥を数回強く突き上げると、るーちゃんは身体をビクビクっと震わせ、自身から熱い欲を迸らせると、俺にしがみつくように抱き付いてきた。

数秒後、俺もるーちゃんの中に欲望の証を放つと、るーちゃんを強く抱きしめ、その薄いベージュ色の髪に優しく唇を寄せた。




「…るーちゃんがこんなにいやらしい子になるなんて、昔はこれっぽっちも想像してなかったな…。」

「…要兄さんは…エッチな僕は、嫌い…?幻滅…した?」

るーちゃんの瞳が寂しげに揺れている事に気付くと、俺はその瞼に優しく口付けた。

「…そんな事、一言も言ってないだろ?すごく嬉しいよ。これから沢山愛し合えるんだなって思うと、自然と顔が緩んじゃうくらい。」

俺が穏やかな表情で言うと、るーちゃんもいつもの優しい笑顔を見せてくれた。

「うん…沢山愛してね?永遠に、僕から、離れないで…傍に、居て欲しい……重たい、かな…?」

「重たいなんて、これっぽっちも思わないよ…。永遠に、るーちゃんの傍に居るよ…神に誓ってもいい。この先、どんな事があっても…俺は、琉生を離さない。」

真剣な声で言うと、るーちゃんは頬を桃色に染め、幸せそうに笑った。




永遠なんて、信じているわけじゃなかった。

けど、君がそれを願うのなら、叶えてあげたいし、信じようと思う。

この幸せを、君との愛を、何より…君自身を、永遠に離さないと約束するよ。

何度だって、約束するよ…―――。

「るーちゃん…愛してる…。」

「…うん。僕も愛してるよ…。」

永遠に君を離さないと約束をして
(君となら、永遠さえも信じられる気がした)

end.



雛冬様からのリクで、要×琉生でした。
…自分で言うのも変ですけど、4行目から既にエロイですね(笑)
リクに切ない系とありましたが、切なくできなかったような…ご希望に添えていなかったら、すみません。
雛冬様、リクありがとうございました。皆さんに少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。



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