梓×椿 R18
椿が、僕だけを見ていないこと…
この僕が気付かない訳がなかったんだ。
椿の瞳を見れば解るんだ。
椿が僕から離れようとしてること…。
ねえ、椿?
僕から離れるなんて、この僕が許すとでも思っているの?
もしも、椿が僕から離れて、他の誰かに心を許す日が来たとしたら
僕はきっと…正気じゃ居られなくなる。
椿が僕の知らないところで誰かと笑い合ってるだなんて
僕には、耐えられないから…――。
いつものように、ベッドの上で椿とじゃれ合っていても、僕の中の不安は消えないままで…。
僕は服の中に滑り込んでくる椿の腕を強く掴むと、真っ直ぐに椿を見つめた。
「…梓?どーした?」
椿の手が僕の頬に触れた。その優しい温もりに、涙が溢れ出してしまう。
その滴が、頬を伝って椿のベッドを濡らしていく。
「…椿。今日は、僕が椿を抱きたい…。」
「…梓にだったら、それもいいけど…なんで泣くんだよ、梓…?」
頬に温かい滴を感じると、椿の瞳から大粒の涙が溢れていた。
「椿…好きだよ…椿だけを愛してる…だから、僕から離れて行かないで…ずっと僕だけの椿で居て…!」
僕はそっと起き上がり、椿の身体を押し倒すと、幾度となく重ね合った愛おしい唇に噛み付くように口づけた。
「ん…っ…んん、ふ…ぁ……梓…っ…離れるわけ、ないじゃん…俺だって梓だけを愛してるんだから…。」
「本当に…?……それでも、今日は僕が椿を気持ち良くさせたい…いいよね?」
「…うん。梓がそうしたいって言うなら、俺はいーよ?梓と愛し合える事には変わりないし。…なあ、梓…早く…俺に触れて…?」
椿が濡れた瞳で微笑むから、僕はその艶めかしい表情から目が離せなくなった。
僕は椿の服を捲り上げると、その薄い均整の取れた胸に唇を寄せた。
「椿の乳首…こんなに固くなってる…僕に触れられて、気持ち良いの?」
「あっ…ん、ぁ…は、ぁっ…梓…ん……っ!」
胸の突起を舌先で舐めていくと、椿の口から甘い声が漏れ始める。
「…椿…やっぱり、椿は舐められるの、初めてじゃないんだ?だから、こんなに感じやすいんでしょ…?ねえ…誰に触れさせたの?」
僕は椿の乳首を思いっきり捻ると、椿は苦痛に顔を歪ませながら小さく首を横に振った。
「…あ、ずさ…!俺、誰にも舐められてないし、触れさせてもいないって…あ、梓…?何して…?!」
僕は身に着けていたネクタイを外すと、椿の腕を頭の上で固定しキツく縛り上げていく。
椿の服を一枚一枚剥いでいくと、椿は顔を真っ赤にしながら震えた瞳で僕を見つめた。
「…椿、脱がされただけで感じているの?ここ、もうこんなにグチュグチュにして…本当に椿はエッチな身体だよね…。」
僕は肝心の椿自身には触れずに、先走りと体液で濡れてグチュグチュになっている椿の秘部にそっと指を這わせた。
「ひぁっ…!ん、ぁ……そ、れは…俺…梓になら、何されても…嬉しいから…っ…だ、から……っ!」
「…つまり…僕にだったら、辱められてもいいって…そういう事だよね。じゃあさ…今日は、僕のを挿れずに指と舌だけでイカせまくってあげるよ。きっと凄く恥ずかしいと思うよ?」
「えっ…?あ、ぁっ……ん、ぁ…っ!や、ぁ…っ…ん………っ!あ、ずさ…っ…あ……っ!」
僕は椿の濡れてヒクついている秘部に舌を這わせ、ちゅくちゅくと舐め解していく。
充分に濡れたのを確認すると、僕は椿の秘部に指を一気に3本挿入し、椿の中をぐちゃぐちゃに掻き回した。
「椿……もうこんなに勃たせて…本当に指と舌だけでイッちゃうの?たまらないな…ゾクゾクする。」
「あっ…やっ…ん、だって…梓が…上手い、から…んぁ…!ひ、ぁ…あ…っ!っ、あぁぁ…――ッ!」
耳元で囁きながら中を引っ掻くように指を折り曲げると、椿は身体をビクビク震わせ、切なげな嬌声を上げながら熱い欲を迸らせた。
「…仕方ないな…椿が僕だけを愛していくって、約束してくれたら…椿の中に挿れてやらないこともないよ…?僕も限界だし…。」
僕が小さな声で呟くと、椿は脚だけを動かし僕に近寄り、僕の唇に優しくキスを落とした。
「…俺がこんなに恥ずかしい思いをしてでも、愛し合いたい人は…いつだって梓だけだよ。梓だけを愛していく…これからもずっと、ずっとね。」
椿の優しい言葉に、僕の胸に痞えていた不安や孤独感が、静かに消えて無くなっていくのが解り僕はそっと椿の頬に触れた。
そして、椿の腕に手を伸ばすとそっとネクタイを外し、椿に思いきり抱き付いた。
「…椿…!ごめん…意地悪な事をして……僕…怖かったの…椿が、僕から離れていくような気がしていたから…。」
椿は僕の背中に両腕を廻すと、強く抱きしめてくれた。その腕の力強さに、僕の胸は張り裂けそうになった。
でも、とても心地よい苦しさなんだ。このまま、いつまでも感じていたいくらいの、優しくて温かい苦しさ。
「…梓はバカだよ。俺が梓から離れる事だけは、絶対にない。だって俺、そんなの、耐えられる訳ねーもん。梓だって本当は解ってるんだろー?」
身体を少し離して、僕を愛おしげに見つめる椿。その熱い視線から目を逸らせないでいると、椿は言い難そうに僕の腰に触れた。
「…?椿…どうしたの?」
「……んっと…梓が欲しくて、若干疼いてきてんだよねー…今日は、梓が俺に…挿れてくれるんだったよな…?」
恥ずかしそうに顔を赤らめながら、困ったような顔で僕に訊いてくる椿が可愛くて、僕はそっと椿のヒクヒクと蠢いている秘部に指先で触れた。
「…椿、ちゃんとおねだりしてよ。僕の何が欲しいの?僕は…椿のここに、何を挿れればいい?」
「ひぁ…!ん、ぁ…は、ぁっ…ん……っ…梓の…っ…固くて大きいの…俺の、中に…挿れて……?」
恥ずかしいのを我慢して僕を欲しがる椿に、僕は堪らなく興奮してしまった。
こんな椿…きっと、僕しか知らないよね?何だか嬉しいな…。
僕は椿の両脚を持ち上げ自分の両肩に乗せると、先走りや体液などで濡れて鈍く光る椿の秘部に熱く膨張しきっている僕自身を宛がい、ゆっくりと腰を押し進めていった。
「っ…椿の、中…狭すぎ…っ…本当に僕だけなんだね…椿…大好きだよ…っ…。」
「あぁっ…!ひ、ぁっ……!ん、はっ…ぁ…ん、ぁ…っ!あたり、まえ…だろ……?俺も…梓が、大好きだよ…っ…。」
椿の中はとても狭くて、僕は嬉しさと気持ち良さでどうにかなってしまいそうになった。
激しい律動の最中、椿は何度も"梓だけが好きだよ"と囁いてくれた。そんな些細な事が、僕には何よりも嬉しかった。
「っく…椿…!僕、もう……っ…!」
「ん…っ…いいよ…俺の中に…出して…?…んぁっ、はっ…ぁ、んぁ…っ…ぁ……っ!っ、んぁぁぁっ…――ッ!」
甘い声で誘うように囁いてくる椿に我慢できなくなった僕は、椿の最奥を激しく突き上げると、椿の中に欲望の証を注ぎ込んだ。
その数秒後、椿もビクビクと身体を震わせ自身から半透明な滴を大量に放つと、僕に抱き付いてきた。
「…ねえ、椿…。僕に挿れられて…嫌じゃなかった?」
「…なんだよ、梓。突然そんなエッチな質問しちゃってさー。もしかして挿れられたくなった?ねえ、なっちゃった?」
僕を抱きしめていた椿が、そっと顔を上げ僕を見つめ訊き返してくる。
「ち、違うから…っ!だって…やっぱり、するのとされるのじゃ…全然、違うもん…。」
「俺、梓が言いたい事、分かっちゃったかも…梓はされる方がいいって感じた…そういう事だろ?隠したってバレバレだぞっ。」
今日はまだ一度も触れられていない秘部に椿の指が滑り込んでくると、僕は頬を真っ赤に染め椿の頭を思いっきり叩いた。
「っひ…ぁ、…もう!つ ば き?ふざけてないで、ちゃんと答えて。」
「いった〜…今のは効いた…。…梓を感じられるなら、俺はどっち側も好きだけど?それと…俺が梓を嫌がるなんてこと、あるとでも思ってんの?」
椿の指が中でいやらしく動き出すと、グチュグチュという卑猥な水音が耳に入ってきて、僕はもう何も訊けなくなってしまう。
「んんっ…ぁ、ん…っ…そ、れは……ないと思う…けど…っ…んぁっ…!」
「だったら、信じてよ。俺の愛を、俺の言葉を…俺そのものを、信じていて?俺も…そうするから…。」
「…っ…うん……わかった…。椿の事……信じるね?…椿、大好き…ずっと傍に居てね…。」
椿の愛が、言葉が、温もりが…僕の心に降り注いでくる。
もう、寂しいなんて言えないくらいに、僕の心を包み込んでしまう。
僕だけの椿だからというよりは、椿だから好きなんだ。
「…梓。好きだよ。」
「…うん。僕も椿が好き。」
今はただ、隣に居る愛しい君を、強く強く抱き締めるだけだよ…――。
君を感じる、ただそれだけで
(この胸に募る不安も孤独も、一瞬で吹き飛んじゃうってこと、君は知ってるのかな)
end.
瑠姫様、mira様からのリクで梓×椿でした。
リクとは関係なく個人的にエロイのが書きたかったので、とにかくエロく仕上げようと頑張ったのですが…不完全燃焼です。
しかも、最後の最後で椿が我慢できずに梓にエロイ事を…やっぱりほら、この二人だし絡ませたくなるじゃないですか!…ごめんなさい言い訳です。
タイトルと()の中の言葉は繋げると一つの言葉になります。
瑠姫様、mira様、リクエストありがとうございました。
色々と反省点の多い作品ですが、皆さんに少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。
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