風斗×琉生 R18
「…おはよー。」
「あ…風斗くん。おはよう。今日は、遅起きなんだね?お休み…なの?」
琉生兄に名前を呼ばれて、胸の奥が締め付けられた。
朝から琉生兄の笑顔を見られて、嬉しいのに。
どうしてこんなに苦しいんだよ…
琉生兄と居ると、苦しくて
でも、琉生兄が居ないと、僕はもう
心から笑えないような気がするんだ
「うん、今日は久しぶりに丸一日オフ。…あ、そうだ。琉生兄は今日、暇?」
「うん。今日は、お店、お休み。…どうして?」
琉生兄が澄んだ瞳で僕を見つめながら訊いてくるから、僕は息ができないくらい苦しくなる。
「そっか…じゃあ、琉生兄の一日、僕にくれない?」
「…うん、いいよ。風斗くんと過ごせるの、すごく、楽しみ。」
琉生兄が綺麗な顔で笑うから、僕はその笑顔から目が離せなくなる。
「…なら良かった。琉生兄は、どこか行きたい場所とかある?」
「…僕…風斗くんのお部屋、行きたいな。…あ、えっと…変な意味じゃ、ないからね…?」
頬を真っ赤にしている琉生兄の顔を覗き込むと、琉生兄は目を泳がせて僕の服の袖をきゅっと掴んだ。
あーもう…どうしてこんなに可愛いんだよ…襲いたくなっちゃうじゃん…。
「琉生兄……もうこれ以上、僕を誘惑しないでよ。僕は…琉生兄の事しか見てないんだから…。」
「ふ、風斗くん…?僕…誘惑なんて…あ…っ…。」
僕は琉生兄の言葉を遮るように琉生兄を抱きしめ、その真っ白な首筋に顔を埋めると唇を押し当てた。
「…琉生兄、いい匂いがする……ダメだ。琉生兄、早く部屋に行こう?…我慢できなくなりそうなんだ。」
「……!風斗くん……ま、待って…僕、よく解らないんだけど……風斗くんは、僕のこと…好き、なの…?」
あまりにも鈍感な琉生兄に、僕は思わず眉を顰めて琉生兄を見つめた。
「……琉生兄。僕の気持ち、伝わってないの?…じゃあ、今度ははっきり言うから、よく聴いててよね。」
「…うん…聴かせて?風斗くんの気持ち、すごく…気になる。」
琉生兄の視線が僕だけに向けられているのが解って、僕は胸の奥が小さく震えるのを感じた。
「僕は…琉生兄の事が、好きなんだ。世界でたった一人、琉生兄の事だけを愛してる…。」
「……風斗、くん……。僕も…風斗くんの事…大好きだよ。好きになってくれて、ありがとう…。」
琉生兄が僕を好きだと言ってくれた。これ以上の幸せなんて、僕には見つけられそうにないよ。
琉生兄と手を繋いで僕の部屋まで向かう。
時折、僕の指を握る琉生兄の指の力が強くなるから、僕は少し切なくなってしまった。
「…琉生兄…キス、したい。」
「…風斗、くん……。」
部屋に入ってすぐ、僕は琉生兄の耳元で甘く囁いた。
琉生兄は肩をビクンと震わせ涙目で僕を見つめると、僕の肩に手を乗せ僕に甘い口づけをくれた。
初めてする琉生兄とのキスは、温かくて優しくて…いつまでもしていたいと思った。
もうどれくらい口付け合っていたんだろう。
啄むだけの甘いキスは、次第に舌を追い合うキスへと変わっていき…僕の身体は疼き始めた。
「琉生兄……琉生兄の温もり、もっと感じさせてよ。」
琉生兄の下半身に手を伸ばすと、そこは服越しでも判るくらい固く張り詰めて熱を帯びていて…僕は思わず琉生兄自身を服越しに擦った。
「やっ……ん、ぁ…!だ、め……恥ずかし…っ…んん…っ…風斗、く…っ…ぁ…!」
「琉生兄…身体は敏感なんだ?可愛い…僕、興奮してきちゃったよ…。ほら、わかる…?」
「ぁ…っ…そ、んな……風斗くんのも…もう、こんなに…?」
琉生兄の手を掴むと、強引に僕自身に服越しに触れさせた。
琉生兄の手が僕のを触っていると思うだけで、僕はイキそうなくらい感じてしまう。
「ん…そうだよ?琉生兄が僕を興奮させてるんだよ…。」
僕は琉生兄の着ているシャツのボタンを一つずつ外していくと、その真っ白な胸に唇を寄せた。
真っ赤な乳首を舌で優しく舐めると、琉生兄は身体を震わせ瞳から大粒の涙を溢した。
「ぁっ…ん、や…っ…風斗、くん……僕…こんな格好、恥ずかしい…脱ぐなら、全部…脱いじゃいたい…っ…。」
琉生兄は半裸状態が恥ずかしいと言って、濡れた瞳で僕を見つめてきた。
「………琉生兄、エロ過ぎ…もしかして、僕を誘ってる?」
「…そう、かも…僕も…今、すごく…いやらしい気分だから…風斗くんと、エッチな事…沢山したくて…たまらないよ…。」
「…琉生兄………あーもう…どうなっても、知らないからね…!」
僕は琉生兄をベッドに押し倒すと、琉生兄の着ている服を性急に脱がしていく。
露になった琉生兄の下半身に視線を向けると、そこは既に膨張しきってヒクヒクと震え、先端からは先走りが溢れていてそれが自身を伝い秘部を滑らせている。
こんなに乱れた姿の琉生兄を見るのは初めてで、僕はゴクリと生唾を呑むと、そっと琉生兄自身に手を添え全体を舌を遣い舐め上げた。
「…んぁっ…!ひ、ぁっ…!そ、んな…とこ、ろ…汚い、よ…ぁんっ…っ…あ、んぁ…っ…風斗、く…ひっ…ぁ……!」
「なんで?汚くなんかないよ…?だって、他の誰のでもなく、琉生兄のだし……ね、もうきついんでしょ?イッていいよ…?僕の口に出して…一滴残さず飲み干してあげる。」
「っ!風斗くっ…あ、ぁっ…ん、ぁ…や、っ…ひぁぁぁっ……――ッ!」
先端の大きい部分を軽く噛むと、琉生兄は身体をビクンビクンと震わせ僕の咥内にその精を迸らせた。
僕はそれを少しだけ残しつつ飲み込むと、達したばかりでヒクヒクと蠢く琉生兄の秘部を指で押し拡げ、中に舌を入れ咥内に残してあった琉生兄の精液を流し込んでいく。
そして、舌を引き抜くと熱く昂ぶった自身を琉生兄の秘部にそっと宛がい、ゆっくりと挿入した。
全部入ると、琉生兄の耳元で小さな声で囁きながら、耳をちゅくちゅくと音を立てて舐めた。
「琉生兄…大好きだよ…だから…僕の愛を受け止めて……。」
「ぁっ…!ん、ぁ…んぁっ…は、ぁ…んっ、ん…っ…!ぁんっ…!風斗、く…!僕も…僕も、大好きだよ…っ!」
「…っ…琉生兄…気持ち良いの…?腰が揺れてる…。」
「んっ…だ、って…本当に、気持ち良いから……風斗くんが、僕の中に居る…そう思うだけで…どうしようもないくらい…興奮、しちゃう…。」
琉生兄の口から発せられてるとは思えないくらいの色っぽい台詞に、僕はたまらなく興奮してしまう。
「…琉生兄…激しくしても、大丈夫?僕…琉生兄をめちゃくちゃにしたい…。」
琉生兄の濡れた瞳を見つめながら訊くと、琉生兄は頬をピンク色に染めながら小さく頷いてくれた。
激しい律動を繰り返す度、琉生兄が少しずつエロくなっていく気がして、僕は少しだけ不安になってしまった。
僕の前でだけなら、全然構わない。むしろ大歓迎だ。
けど…僕以外の奴にも、こんなエロイ表情しているとしたら…僕は、きっと琉生兄を許せない…。
「…あっ…ん、ぁっあっんっ…!ひ、ぁっ……!奥まで…当たってる……風斗くんの…すごく、熱い…っ…。」
「…っ…!…あんまり煽んないで…どうしたらいいのか、わかんないから…!」
最奥を激しく擦り上げた瞬間、琉生兄は一際高い嬌声を上げ、自身から半透明な滴を放つと僕の胸に凭れ掛かってきた。
数秒後、僕も琉生兄の中に欲望の証を注ぎ込むと、琉生兄の身体をきつく抱きしめ、その淡いベージュ色の髪に指先で触れた。
「…風斗くん…僕ね…風斗くんに愛されて、幸せ。…風斗くんは?」
「…うん。僕も、同じ気持ち。琉生兄に愛されて、琉生兄を感じられて…本当に幸せ。」
「…ふふ。風斗くんと同じ気持ち…嬉しいな…。…ねえ、キスしても、いい…?」
僕が答える前に琉生兄の唇が僕の唇を塞いだ。
舌を絡め合う濃厚な口付けに、僕の身体は再び熱を持ってしまう。
「ん…はぁっ……琉生兄…こんなキスしたら…キスだけじゃ済まなくなっちゃうよ?…いいの?」
「うん…いい…。今日は一日中…風斗くんと、エッチな事、していたい…。」
「……っ…琉生兄…なんでそんなに可愛いんだよ…そんな可愛い表情でそんな事言うの、僕にだけじゃなきゃ嫌だからね…!」
「…うん…風斗くんにだけだよ…?んっ……ぁ…っ…風斗、くん……大好き…っ…。」
琉生兄を信じていないわけじゃないんだ。
でもね、どうしてかな…。
琉生兄を好きになればなるほど、不安になるんだ。
琉生兄がこんなに色っぽい表情もすると知っているのは、僕だけじゃなきゃ嫌なんだ。
だって、僕は…まだ琉生兄の全てを知っているわけじゃないから。
でも…きっといつか、全て分かり合えるときが来るって
僕は、信じているよ。
だから、君はずっとずっと僕の傍で
笑っていてください…――。
「…琉生兄…愛してる…。」
溢れる想いを届けたい
(「愛してる」その一言にありったけの想いを込めて、君に届けるから)
end.
はるる様、雛冬様からのリクで、風斗×琉生でした。
このCP前から書こうと思っていたので、スムーズに書き進められました。
あんまりエロくなくて申し訳ないですが…また挑戦したいと思います。
はるる様、雛冬様、リクエストありがとうございました。皆さんに少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。
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