要×昴 R18
「すばちゃんは、俺のことどう思う?」
ある日、かな兄に言われた。
俺はかな兄の言葉の意味が分からずに、ただ見つめ返すことしかできなくて。
すると、かな兄が徐々に俺に近寄ってきて…肩を掴まれた。
「…すばちゃん、俺とイケナイコト、してみない?」
「はっ?な、何馬鹿なこと言ってるんだよ…は、離せよっ」
俺より身体の大きいかな兄から逃れられるはずもなく、かな兄の顔が近づいて…唇を塞がれた。
「んんっ…!やっ…んん…!かな、兄…」
「ごめんね…けど、俺、すばちゃんとずっとこうしたかったんだ…。」
かな兄が俺のことをそんな風に思ってたなんて、ちっとも気付かなかった。
突然されたキスは不思議と嫌じゃなかった。むしろ、気持ち良くて…もっとしてほしいと思った。
「すばちゃん、嫌じゃなかった?」
「…ビックリしたけど…嫌じゃなかった。もっとしてほしいと思った…。」
俺は心の中で思ったことをそのまま口にし、かな兄にぎゅっと抱きついた。
「すばちゃん…そんな可愛いこと言わないでよ…止められなくなっちゃうよ…」
耳元にかかるかな兄の息が熱い。俺は恥ずかしくなって、かな兄の服の裾を掴み呟く。
「止めなくて、いい…。」
「…すばちゃん…本当にいいの?何されるか解ってる?」
「…かな兄になら…何されたって、別に…構わない。」
「…わかった。すばちゃん、俺の部屋に行こう?」
手を繋いで、二人でかな兄の部屋に向かった。
部屋に入ってすぐにかな兄が自分の服を脱ぎ始めたから、俺は恥ずかしくなって後ろを向いた。
「あれ…すばちゃん、もしかして恥ずかしくなっちゃった?」
「そ、そんな事ないけど…あっ、ちょっ、何勝手に脱がしてるんだよ!」
かな兄が楽しそうに俺の服を脱がせようとするから、俺は焦って抵抗した。
でも、かな兄の力には敵わなくて…瞬く間に全部脱がされてしまった。
「すばちゃんの身体、綺麗だね…汚したくなっちゃう♪」
「…っ、恥ずかしいからあんまり見るなよ…。あと、電気も消して…。」
「俺はこのままでも別にいいんだけど…まあ、最初だしね。ちょっと待ってね…。」
かな兄が長い腕を伸ばし部屋の電気を消す仕種に、俺の心臓は高鳴っていく。
「すばちゃんの…触ってもいい?」
「…あ、ああ…いいけど」
部屋が暗くて、かな兄の表情がよく見えないから俺は少し不安になる。
「…っっぁ…!」
暖かい感触を下半身に感じ思わず甘ったるい声が漏れる。
手の感触だけじゃなく、ねっとりとした感触が俺の中心を包み込んだので俺は思わず高い声を上げた。
「ひゃっ…ぁ、んはっ…!」
「可愛いよ…すばちゃん…もうイキそうなんじゃない?こんなに反らせて…。」
確かに俺の中心は腹に付きそうな位反り上がっていて、俺は恥ずかしくて目をきゅっと閉じた。
絶えず与えられる中心への愛撫に、俺は完璧に理性を失い始める。
「かな兄…!かな兄の、欲しい…いれ、て…?」
俺のより遥かに大きいかな兄の中心に触れると、目に涙を溜めてかな兄に懇願した。
「…っ、すばちゃん…!…ちょっと痛いかもしれないけど、すぐ良くなるからね…。」
かな兄は、俺の両脚を肩にかけると俺の蕾に自分の昂ぶったソレを宛がい、ずぷっ…と音を立てながら俺の中に入ってきた。
「…あぁぁっ!はぁっ…ぁあ…っ!かな兄…!」
「はぁっ…っく、すばちゃん…好きだよ…すばちゃん…!」
「…んぁっ…はぅっ…お、れも…っ…好き…っ」
俺はかな兄の首に腕を廻し、かな兄の腰の動きに合わせて自らも腰を振り、与えられる快感に身を委ねた。
そして、ほぼ同時に絶頂を迎えた。
「すばちゃん、すごく感じてたけど…もしかして、初めてじゃなかったりするの?」
「なっ、な、何言って…!あんな恥ずかしいこと、初めてじゃない訳ないだろ!」
「そう?それなら、いいんだけどね♪すばちゃん、ちゅーしてもいい?」
かな兄の顔が迫ってきて、俺はそっと目を閉じキスを受けた。
かな兄の手によって目覚めさせられた俺の性欲。
今度は、俺の方が衝動を抑えられなくなりそうな気がする。
衝動
(すばちゃんにも性欲なんてあったんだね?)
(…ある。かな兄ほど強くはないけど。)
end.
何気に一番裏が書きやすい二人だなぁと思う。個人的に、ですが。
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