風斗×侑介 R18 瞬希様リク



僕は、自分で言うのも変だけど、かなりの天邪鬼で。

だから、気になる人には冷たく接してしまうし、優しくされたりしても可愛くない反応をしてしまうんだ。

僕が侑介にしょっちゅう突っかかっているのも…侑介の事が気になるから。

侑介の事が好きだから…意地悪したくなっちゃう。構いたくなっちゃう。

でも…最近、侑介が僕の意地悪な態度を本気で嫌がってる気がするんだよね。

泣きそうな顔をする侑介を見る度、胸の奥が抉られるように痛むんだ。

こんな気持ち、どうしたらいいんだよ…。



「ただいまー…。」

「あ?風斗じゃねーか。オマエ、今日は早いんだな?」

「…気安く名前呼ばないでよね。ていうか、何?僕が早く帰って来ると都合でも悪いわけ?」

侑介を軽く睨みながら問い詰めると、侑介は辛そうな顔をして俯いてしまった。

どうして…そんな顔するんだよ…?

侑介は…僕の事、ただの弟としか思っていないんでしょ?

僕の事なんて…どうでもいいはずでしょ…?

「何?その顔。僕が怖いとでも言うの?それとも、僕に意地悪されると辛いの?侑介と僕はただのキョーダイなのに?」

僕が更に侑介に食って掛かると、顔を真っ赤にしながら、目を見開き僕を見つめてくる侑介。

「…っ…怖いとかじゃねえよ…っけど、オレは…風斗に意地悪されるのは…辛い。オレは…風斗の事が、好きだから…。」

侑介の瞳から大粒の涙が溢れ落ちる。

それを見た瞬間、僕は強い罪悪感と切なさに襲われ、そっと侑介を抱き寄せ肩に顔を埋めた。

「…ごめん。ごめん…侑介…。意地悪ばっかり言って…傷つけて、ごめん。ねえ…泣かないで?僕…侑介に泣かれたら、どうしたらいいか解らないよ…。」

「…そんな、謝らなくてもいいって。風斗だって…本気で言ってるんじゃないって、オレ…解ってるから。」

震える声で強がってみせる侑介に、僕は我慢できなくて…。

僕は侑介から離れるとその頬に優しくキスを落とした。

まだ涙で濡れたままの瞳で、照れくさそうに微笑む侑介に、僕の胸は締め付けられた。

「…侑介…僕も…侑介の事が、好きなんだ……好きだから、構いたくなって…いじめたくなって…子供みたいな事をずっとしてて…本当にごめん。」

「…マジで…?風斗も…オレの事を…?…やべ…すげー嬉しい……。」

頬を赤くしながら嬉しそうに笑う侑介に、僕の心臓はドクンと跳ね上がった。

気付くと僕は侑介の腕を掴み、リビングを出ていた。

エレベーターに乗り込むと、僕は侑介の唇を塞いだ。

初めてする侑介とのキスに興奮した僕は、舌を絡ませ侑介の咥内を侵していく。

「ん…っ…は、ぁ…侑介…僕…侑介を僕だけのものにしたい…。」

すぐにエレベーターは到着してしまい、僕は名残惜しげにそう呟くと侑介から離れた。

手を繋いで僕の部屋に向かう途中、侑介はずっと緊張した顔で僕を見つめていて…可愛いな、と素直に思った。

部屋に入ると同時に、僕は侑介をそっと玄関前に押し倒し、そのまま侑介に跨った。

服の裾から手を入れ乳首に直に触れると、侑介は悩ましい声を上げた。

「んっ…や、ぁ…ん…っ…風斗…っ…。」

「侑介…気持ちいいの?もっと…もっと、聴かせて?侑介の感じてる声…。」

耳元で囁くように言うと、侑介は身体をびくんと震わせ、両脚をもぞもぞと動かし始めた。

僕はそっと侑介の中心に服の上から触れると、そこは熱く脈打っていて、僕は誘われるかのように侑介の服に手を掛けた。

「ぁ…っ…だ、め…こんな、とこで…誰かに聴かれたら…どうすんだよ…っ…?」

「…僕はバレたって構わないって思ってる…嫌がったって止められないよ。僕の事が好きならさ…僕のものになってよ、侑介…。」

侑介は切なそうに僕を見つめると、僕の手をギュッと握ってきた。

僕はその切なそうな瞳から目を逸らせなくて、ただ侑介を見つめ返した。

「…風斗が…オレの事をそこまで想ってくれてるなんて、オレ…すげー嬉しい。だから…いいよ。オレを…風斗だけのものにして…?」

優しく微笑む侑介が堪らなく愛おしくなって、僕は侑介に深く口付けると侑介の身体を抱き抱えてベッドまで運んだ。

「…侑介。侑介の全部を…僕に見せて…侑介の全てに触れさせて…。」

侑介の服を脱がしながら、侑介の綺麗な肌に指を滑らせていく。

乳首に舌を這わせながら右手で侑介自身を握り扱いてやると、侑介は甘い声を漏らした。

「んぁっ…は、ぁ、ん…ぁんっ…ふう、と…っ…ぁっ…!」

「…侑介のここ。もう、こんなに固くなって美味しそうな蜜が溢れてるよ?感じてるんだね…可愛い。」

「やっ…そんなの、言わないで…風斗の意地悪…っ…。」

侑介の瞳から涙がぽろっと流れる。僕はそれを舌で舐め取ると、侑介の赤い髪に優しく触れた。

「ごめん…意地悪を言った後の侑介の反応が、あまりにも可愛いから…ついいじめたくなっちゃうんだ…泣かせちゃって、ごめん。」

「風斗……風斗がオレを好き過ぎて意地悪しちまうなら…特別に許してやる。だから…続き、していいよ…?」

頬を染めながらどこか偉そうに言う侑介が可愛くて、遂に僕の身体に我慢の限界が訪れた。

「侑介っ…ごめん、僕もう我慢できない…侑介の中に挿れさせて…?」

僕はまだ慣らしていない侑介の秘部に指を二本入れると、グチュグチュと卑猥な音を立てながら中を弄るように掻き回す。

そして、数回掻き回したところで指を引き抜き、濡れて柔らかくなった秘部に自分の熱く昂ぶった自身を宛がい一気に貫いた。

「ひぁっ…あっ、あっ…んぁぁっ!あっ、んぁっ…ん、くっ…風斗…っ…!」

「…っ…侑介…っ…!好きだよ…僕には…っ…侑介だけだよ…っ…!」

激しく腰を動かす度、侑介の内壁が僕自身に吸い付いてくる感触がして、僕は堪らなく感じてしまった。

「あっ…風斗の…今、大きくなった……っ…ぁ、んんっ…ひ、ぁ…っ…!」

「っっ…侑介っ……煽らないでよ…っ…イキそうになるじゃんっ…!」

僕は侑介の頬にキスを落とし、更に激しく腰を動かしていく。

そんな僕を恍惚とした表情で見つめる侑介の唇は艶やかに濡れて鈍く光っていて…とても綺麗だった。

「あっ、あっ…んぁ…っ!オレも…風斗が好き…っ!は、ぁっ…ふう、とっ…オレ、もう…イッちゃ…あ、ぁっあっ…んぁぁぁっ―――ッ!」

最奥を激しく突くと、侑介は艶めかしい嬌声を上げながら熱い精を迸らせ絶頂を迎えた。

その後すぐに僕も侑介の中に欲を吐き出すと、そっと侑介を抱き寄せた。

侑介はとろんとした瞳をしながら僕の胸に頬を寄せてきた。

「侑介…甘えてるの?可愛い…ね、もう一回してもいい?まだ時間もたっぷりあるし…いいよね?」

「バッ…バカな事言ってんじゃねーよ…!これ以上はダメだって…っ…ぁ…っ、ちょ、待っ…どこ触ってんだテメーは!」

「バカにバカなんて言われたくないね。それに、侑介だってもっとしてほしいって思ってんでしょ?ここ…もうこんなに膨らんでるもんね?」

達したばかりの侑介自身に触れ、先端を爪で引っ掻くと侑介は甘い声を上げ涙目で僕を睨み付けてきた。

そんな目されたら、逆効果なのに…侑介ってホントにバカだと思う。

バカで淫乱で寂しがり屋で甘えたで…きっと誰からも愛されてる。

そんな侑介を、僕は独り占めしたいと思ってる…僕も大概、バカなのかもしれない。

「風斗…?なんで黙ってんだよ…?」

「何でもなーい。侑介って本当にバカだなーって思ってただけ。」

「またそういう意地悪言うのかよ?風斗はやっぱり変わんねーなぁ。」

そう言って笑う侑介に、僕は返す言葉が見つからなくて…ただ、侑介を抱き締めることしか出来なかった。

君が思ってるより、僕は君が好きだよ。ただ、この溢れる想いをどう伝えたらいいか解らないだけなんだ。

意地悪で天邪鬼で我儘な僕だけど、君が好きだというこの気持ちだけは、誰にも負けない自信があるから。

だから…どうか、僕の傍から離れないで。ずっと、僕の隣で…笑っていてね。

「侑介……ずっと一緒に居てくれる?」

「…いいよ。風斗がオレをずっと好きでいてくれるなら。」

素直に好きと言えたらいいのに
(君を好きだというこの気持ちを、君に伝えたくて仕方ないよ)

end.



瞬希様リクでいじめられすぎて泣いちゃう侑介のお話。風斗×侑介で書いてみました!気に入って頂けたら嬉しいです。風斗をこんなに真剣に書いたのは初めてでした。楽しかったです。リクありがとうございました!


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