祈織×昴 R18


いつからだろう。僕がこんなに昴兄さんの事ばかり考えるようになったのは。

昴兄さんを想えば想う程、欲張りになっていく。

もっと、もっと昴兄さんを感じたいと思ってしまう。

でも、いつだって不安なんだ。僕ばかりが夢中になっているような気がしてるから。

ねえ、昴兄さん？昴兄さんにとって･･･僕は、必要ですか･･･？


｢昴兄さん。隣に座ってもいいかな？｣

｢ん？いいけど･･･どうした、祈織？そんな寂しそうな目して･･･。｣

｢･･･昴兄さんが、僕を寂しくさせてるんだよ。｣

何か言いたげな昴兄さんの唇を自分の唇で塞ぐと、昴兄さんの口から甘い声が漏れた。

｢んっ･･･ふ･･･ぁ、い、おり･･･？どういう意味だよ･･･？｣

｢昴兄さんは･･･僕の事、どう思ってるの･･･？｣

僕は昴兄さんの問い掛けには答えずに、昴兄さんの首に顔を埋めた。

そっと首筋にキツく吸い付き紅い華を咲かせると、昴兄さんの身体がびくんと反応したのが解り僕は思わず昴兄さんを見つめた。

｢･･･っ、祈織･･･俺は･･･祈織の事が好きだ･･･誰よりも大切だよ。祈織しかいらない･･･。祈織からの愛しか欲しくない。｣

昴兄さんの瞳に浮かぶ涙を見た瞬間、僕の胸は痛いくらいに締め付けられた。

｢昴兄さん･･･僕･･･昴兄さんが欲しい･･･。僕に、昴兄さんの全てを見せてくれないかな･･･？｣

｢･･･っ･･･いいよ･･･祈織になら･･･全部見られても･･･。｣

頬を赤らめながら僕の服の裾をきゅっと掴んでくる昴兄さんの姿は、僕の中の性欲を湧き立たせるには充分過ぎるくらい可愛かった。

昴兄さんをベッドに押し倒すと、身に着けている衣服をゆっくりと脱がせていく。

乳輪を指で弄りながら乳首に舌を這わせると、昴兄さんは悩ましい声を上げた。

｢昴兄さん･･･乳首、気持ちいいの･･･？固くなってる･･･。｣

僕の手で昴兄さんが感じてくれている事が嬉しくて、僕は昴兄さんの頬にキスを落とした。

｢ん･･･ぁ、祈織･･･っ･･･もっと･･･気持ちよく･･･して･･･？｣

睫毛を揺らしながらねだる昴兄さんに、理性が崩れそうになるのを何とか堪えて昴兄さんの太腿に触れた。

そっと円を描くように撫でていると、昴兄さんの中心が反応を示し始めた事に気付き、僕は思わず昴兄さんを見つめた。

｢･･･昴兄さんのここ･･･もう、こんなに大きくなってる･･･僕に触られて、感じてるの･･･？｣

｢･･･っ･･･当たり前だろ･･･！大好きな祈織に、こんなエッチな事されて･･･感じない訳ないだろ･･･っ。｣

昴兄さんの言葉に嬉しくなった僕は、昴兄さんの股間に顔を埋め、昴兄さん自身を口に含み丹念に舐め始めた。

裏筋にそっと舌を這わせると、昴兄さんの中心はどんどん固く張り詰めていった。

｢･･･昴兄さんの･･･ヒクヒク脈打って蜜を溢してる･･･すごく敏感で、可愛いよ･･･。｣

｢んぁっ･･･！ひ、ぁっ･･･あ、ん･･･や･･･そんな事、言うなよ･･･恥ずかしい、だろっ･･･！｣

｢恥ずかしい方が、興奮するでしょ？それに･･･昴兄さんが感じてくれて･･･僕、嬉しいんだ･･･。｣

｢い、おり･･･っ･･･あっ･･･ん、ぁ、あぁぁぁっ―――ッ！｣

昴兄さん自身を扱きながら口だけ離して呟くと、昴兄さんは切なげな嬌声を上げ僕の咥内にその精を放った。

｢んくっ･･･昴兄さん、気持ちよかった？ねえ･･･昴兄さんの中に挿れてもいい･･･？昴兄さんが感じてるのを見て、僕も興奮してるんだ･･･。｣

僕は昴兄さんの放った精液を一滴残さず飲み干すと、昴兄さんの両脚をそっと開かせ、ヒクヒクと蠢いている秘部に指先で触れた。

｢あっ･･･んぁ、ぁ･･･んっ･･･祈織･･･っ･･･ちゃんと触れよ･･･つーか、指じゃなくて、祈織のが･･･欲しいんだけど･･･。｣

耳まで真っ赤にしながら小さな声で呟く昴兄さんに、僕の中の理性は崩れ去ってしまった。

｢っ･･･！昴兄さん･･･そんな事言われたら、僕･･･我慢できないよ･･･昴兄さん、力･･･抜いててね･･･っ！｣

僕は昴兄さんの腰を引き寄せると、僕を誘うかのように蜜を溢しながら蠢いている昴兄さんの秘部に熱く昂ぶった自分自身を宛がいゆっくりと挿入した。

｢んぁっあっぁ･･･！ひぁっ･･･ん、ぁ･･･！い、おり･･･っ！好きだ･･･俺は･･･祈織だけ、だから･･･っ！｣

｢っ･･･！昴、兄さん･･････っ･･･僕も･･･昴兄さんが好きだよ･･･！僕の好きな人は･･･ずっと･･･昴兄さんだけだから･･･！｣

激しく腰を打ち付ける度、昴兄さんは艶かしい声を上げ、僕にしがみつきながら快感に堪えていた。




情事後―

｢なぁ、祈織･･･？今夜は抱きついたまま寝てもいいか･･･？祈織の温もりを感じながら、眠りたいんだ･･･。｣

｢うん･･･いいよ、抱きついていて？僕も、昴兄さんを抱き締めながら眠れたらいいなって思ってた･･･。｣

昴兄さんを強く抱き締め、髪を優しく撫でると、昴兄さんは幸せそうな顔で笑った。

僕はきっと、一生昴兄さんを放してやれないと思う。

昴兄さんを感じられない毎日なんて、僕にとっては無意味だから。

どんなに傷つけても、どんなに傷ついても･･･昴兄さんから離れる事だけはしたくない。

こんなに誰かをひたむきに愛した事は生まれて初めてだから、不安になる事もたくさんあるけど･･･。

苦しくて、切なくて、温かくて、寂しくて、会いたくて、恋しくて、触れたくて･････。

さまざまな想いが重なり合って、ひとつの愛になるんだと･･･僕は、そう思うんだ。

溢れる想いは愛になる
(どうかこの想いが、君の心に届きますように。)

end.





久々にこの二人の話を書いてみました。タイトルがいつも似たり寄ったりですみません(笑)皆さんに少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。


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