椿×梓 R18
「ねえ、椿。椿にとって僕はどんな存在なの?」
梓が不意にこんな事を訊いてくるから、俺は思わず梓をぎゅうっと抱きしめて梓の手を握って自分の熱く固くなっている股間へと導いた。
「抱きしめるだけで大事なトコがこんな風になっちゃう存在だよー?」
「ちょっ…朝から変なトコ触らせるのやめてよね。もう、最近エッチな事ばっかりなんだから…少しはロマンチックなデートとかしてみたいのに…。」
「いいじゃーん、二人共オフなんだからさ。ロマンチックなデートかー…いいよ、デートの後いいムードになって梓と一つになれるなら♪」
「椿…人の話全然聞いてないでしょ。まったくもう…。」
梓が深い溜息を吐くと、さすがの俺もほんの少しだけ寂しい気持ちになる。
梓を求めるって事は、それだけ梓を愛してるっていう証拠だと俺は思っていたけど…。
梓だって、俺の愛を感じてくれていた筈なのに。もしかして…俺、激しくしすぎてたのかな?
「梓…もしかして、無理したりしてた?身体辛いのに…無理して、俺を受け入れてた、とか…?」
「…椿…違うよ。僕を求めてくれるのは素直に嬉しかったし、愛だって感じていたよ。今だって怒ってるとかそういうんじゃないんだ。」
「…じゃあ…どうして急に?」
梓の顔を覗き込んだ刹那、梓に唇を塞がれた。突然のキスに驚くも静かにキスを受け入れる。
舌と舌が絡み合う激しい口付けに、俺と梓はそのままベッドに倒れ込んだ。
「ん…ふ、ぁ…椿…。椿は…僕の事、愛してる…?」
「もちろん、愛してるよ?何で急にそんな事訊くんだよ、梓…。」
「僕ね……時々すごく不安になるの…椿は僕と…こういう事がしたいだけなんじゃないかって…。」
やっと解ったよ。梓が不安そうにしていた理由…やっぱり、俺のせいだったのか。反省…。
「俺は梓だからしたいって思う。でも、俺が梓を求める事で梓が不安になるなら…俺は幾らでも我慢するよ?」
「椿…ありがとう。でも…僕も椿としたいから…今だけは、我慢しなくてもいいよ。今は…椿の愛を感じたいから…。」
「梓…いいの?俺、梓に辛い思いさせるのだけは嫌だよ。でも…梓がいいって言うなら…このまま…。」
梓の手が俺の胸に当てられる。俺を見つめる瞳は濡れて火照っていて…。
言葉にしなくても解る。梓は俺を欲しがってる…少なくとも、今の梓は…。
俺は梓の着ているシャツに手をかけ、ボタンを一つずつ外し白い肌に唇で触れていく。
梓の白い肌に俺の唇が当たる度、梓は甘い声を上げた。唇が乳首に到達すると舌で撫で回すように舐めた。
その瞬間、びくんっ、と身体を震わせ呼吸を乱す梓に俺は思わず喉を鳴らした。
「ぁっ…つば、き…何か、今日…いつもと違う…。」
「そう?…今日は不安にさせたくないから、いつもより優しくしてるけど…梓はいつも通りが良かった?」
「…椿の…好きなようにしていいから…気を遣ったりしないで…椿の思うように、抱いて…?」
上目遣いで見つめられ、俺の理性は崩れ去ってしまいそうになる。
思うように抱いて、嫌われてしまったら…って思うと、怖くて何もできなくなる。
「梓…俺、梓が好きだよ。梓しかいらない…梓しか見えない…梓に嫌われたら生きていけない。だから改めて訊く。…梓は俺が欲しい?」
梓の綺麗な黒髪を優しく梳きながら問い掛けると、瞳に涙を浮かべて力強く頷く梓。
「…椿が欲しいよ…嫌うわけないでしょ。僕だって椿しか見えてないんだから……椿の愛しか欲しくないんだから…!」
梓は寂しかったんだね。俺があまりにも梓を求めるから…もしかしたら自分の身体に嫉妬していたのかもしれない。
「梓…愛してる…本当に…梓だけを愛してるよ。」
梓の白い首筋に顔を埋めるとそっと喉仏を舐めた。
梓の全てを舐め尽してしまいたい。俺の香りを染み込ませたい。そんな想いでいっぱいだった。
服を全て脱がし終えると、俺は梓の太腿を優しく撫でながら梓自身を口に含み根元から先端まで丁寧に舐め回した。
「んぁっ…はぁ、んん…つば、き…はぅ、あ…っ…そんなに舐めたら、僕…イッちゃ、あっ…あ、ぁ…っんぁ―――ッ!」
梓は悲鳴に似た嬌声を上げながら俺の咥内に精液を放った。俺はそれを残さず飲み干すと、梓の脚を持ち上げ両肩に乗せると梓の秘部に指を這わせた。
「梓のココ…すんげートロトロ…これだったら慣らさなくても平気かな…でも俺が触りたいから指は入れるけどね。」
ヒクヒク収縮している梓の秘部に指をそっと入れると、梓は悩ましい声を漏らし俺の首に腕を廻してきた。
「椿…指はもういいから…椿の、熱くて大きいの…早く挿れて…っ?」
梓の可愛すぎるおねだりに俺の理性は完全にどこかへ行ってしまった。
俺は梓の濡れてトロトロになった秘部に固く張り詰めている自身を宛がうと、一気に挿入した。
「あっあ…んっ…ぃ、あっ…椿…椿…っ!」
「気持ちいい…?梓…っ。」
激しく腰を打ち付けると、梓は涙をぽろぽろと溢しながら頷いてくれた。
小鳥達の囀りと身体と身体がぶつかり合う音と淫らな水音だけが部屋に響き渡る。
「つば、き…も、イッちゃう…ぁ、あ…っ」
「もう?よし、じゃあちょっとスピード速めるか…。」
「えっ?あ、そんなっ…あっぁっあっ…んぁっ…!」
腰を動かすテンポを速めると、梓は俺の身体にしがみつきながら快感に堪えていた。
その表情はいつもの梓より100倍色っぽくて、俺の興奮は最高潮に達した。
そして、ほぼ同時に絶頂を迎えた―――。
「梓…ごめん、首にも付けちゃった。キスマーク…。」
梓が俺の腕の中に居る。白い肌にいくつも見える赤い痕に触れると、梓は幸せそうに笑った。
「僕が椿のものだっていう証拠だもん…僕は嬉しいよ?」
「そんな可愛い笑顔見せられたら…俺…また梓が欲しくなりそうなんだけど?」
梓の腰に触れると、微かにぴくんっと反応を示す梓自身。
…梓、どこ触られても感じるようになっちゃったのか…ますます襲いたくなっちゃうじゃんか…。
「んっ…椿、僕今日既に2回も出してるんだからもう無理だよ…。」
「じゃあ…今日はずっと俺の傍に居ること。そんな色っぽい顔で外出たら危ないって。マジで。」
「まさか…椿以外に僕に興味ある兄弟なんて居ないでしょ。」
そう言って笑う梓を抱き締めると、梓は甘えるように俺の胸に顔を埋めて目を閉じた。
梓が不安にならないようにいつでも俺の愛で梓を包んでいてあげたい。
誰よりも大切だから
(寂しくなったら、俺のとこに来なさい?約束な。)
(うん…そうする。椿に甘えに行くね?…約束。)
end.
初めて椿視点で書いてみたら結構難しくて時間がかかりました。何とか形になって良かったです。
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