椿×梓 R-18


俺はずっと、梓は俺だけのものだと思って生きてきた。

けど、梓は誰にでも優しくて、思わず嫉妬してしまう俺が居る。

もっと大人になれたなら、こんなにもドロドロした気持ちには気付かなかったのかな?

梓の事が好き過ぎて、心の奥が痛くて堪らない。

ねえ、梓?

そんな優しい笑顔を他の兄弟に見せるのは、もうやめて。

梓を他の誰かに取られたらと思うと、泣きそうになってしまうから…――。



「ねー、梓。…ちょっといい?」

いつものように家族全員で夕食を摂った後、俺は勇気を出して梓に話しかけた。

「うん、それはもちろん良いけど…どうしたの?何だか元気が無い様に見えるけど…何か悩み事?」

「んー、ちょっと二人きりで話したい事があってさ…俺の部屋に来て欲しいんだよねー。」

梓は小首を傾げながらも、静かに頷いてくれた。


いつもなら、梓と一緒に居るだけで心は落ち着くはずなのに、今日は何故か不安が募ってしまう。

そんな事を考えていたらあっという間に俺の部屋に着いて、そのまま玄関で後ろから梓を抱きしめてその華奢な肩に顔を埋めた。

「んっ…椿、首…くすぐったいよ…。話があるんじゃなかったの…っ?」

「梓…好きだよ。すっげー好き。だから、梓も俺だけを見てくんねーかなって…。」

梓の首元に顔を埋めながら切なげな声で話すと、梓が俺の腕を離し俺達は向かい合う体勢になった。

そして、梓は頬を赤らめながら微笑み、俺の唇に優しい優しいキスをくれた。

「…僕はいつだって、椿だけを見ているよ?だから心配しないで…いつもみたく、僕の事を愛してよ…。」

「梓っ…そんな事、そんな瞳で言われたら、俺…っ…。」

潤んだ瞳で見つめられると、俺の理性はどこかへ行ってしまった。

梓の衣服を性急に脱がしていくと、身体の至るところにキスの雨を降らせていく。

乳輪をなぞるように弄りながら、乳首を甘噛みすると梓の唇から甘い吐息が漏れ始めていく。

「あっ…ん、ぁ…はっ、あ…椿…乳首だけじゃ、嫌だよ…。」

「梓はどこを触って欲しいの?ちゃんと、お口で言わないとしてあげないよ…?」

俺はそう言いながらも、右手は梓の両脚の付け根をゆっくりと撫で回していく。

「っ…もう…椿は意地悪だね…。…僕の下半身も、ちゃんと愛撫して…?」

「…っ…良く出来ました。…梓のチンポ、すげえ事になってんね?もうこんなに張り詰めて…今楽にしてあげるからね?」

梓自身は既に白濁液がトロトロと溢れ出していて、少し弄っただけでもう限界が訪れた。

「あっ…や、んぁっ!ひ、ぁっ…!もう、僕…っ…イッちゃうよッ…ん、あっ…あぁぁっ…!」

「梓の、美味しい…ねー、梓。今度は俺のも気持ち良くして?俺ももうビンビンなんだ…っ…。」

達したばかりの梓は、とてもエロイ表情で俺自身を見つめ、ゆっくりと自身に手を添え丹念に舐め回してくれた。

「んっ…ふ、ぅ…気持ち良い?椿…。」

「ん…っ、もちろん…気持ちいーよ…んっ、も…イキそー…っく…ッッ!」

梓が四つん這いになりながら一生懸命フェラをしてくれる姿に、俺は物凄く興奮し、すぐに達してしまった。

「椿…もう、我慢できないよ…椿の大きくて太いの、僕に頂戴…?」

梓から求めてくれるのが嬉しくて、俺は思わず泣きそうになった。

「ん…じゃあ、挿れるよ…?痛かったら言ってね…?」

梓の両脚を両肩に乗せると、梓の蕾にゆっくりと挿入していく。

全部入ると、激しい律動を繰り返していく。

梓の中はとても狭くて、俺としかした事が無い事が伝わってくるようで、とても嬉しかった。

「んっ!ぁっはぅっ…!つば、き…好きって言って…?」

「梓っ…あず、さ…!好きだよ…誰よりも、世界で一番梓を愛してるのは、俺だから…!だから梓も、俺だけを愛し続けてね…!」

そして俺達は熱いキスをしながら、ほぼ同時に二度目の絶頂を迎えたのだった…――。


-情事後-

「それにしても、椿がそんなに不安になってるなんて知らなかったよ…気付けなくて、ごめんね?」

行為の後、俺と梓はお風呂に入っていた。もちろん、後処理をする為だ。

「うん…なんていうか、梓って誰にでも分け隔てなく接するだろー?だから少し寂しくなる時があるんだよねー…。」

梓の身体を丁寧に洗ってあげていると、時折梓が甘い声を出すから俺はまた梓に触れたくなった。

「そんな事無いのになあ…んっ…寂しがる必要なんて無いんだよ?僕はいつだって椿にしか興味が無いんだから…。」

「…梓、もしかして今、感じちゃった?」

俺が何気なく訊くと、梓は顔を耳まで真っ赤に染め俯いてしまった。

そんな梓が愛しくて仕方なくて、その後またお風呂場でしてしまった。


「もう…せっかくお風呂に入ったのに…。」

「へへ、ごめーん。でも、嫌じゃなかっただろー?梓も結構エロかったよ?」

梓の唇に啄ばむようなキスを何度も仕掛けると、梓も優しく啄ばみ返してくれた。

ああ、そうか。俺はこんなに愛されていたんだ。

恋をしていれば、嫉妬するのは当たり前な事かもしれない。

その度に、梓と愛し合えばいいんだ。

きっと、そうだよね…――。




優しいキスで潤して



読者の皆様、お久しぶりです。今回は椿梓を書きました。久しぶりなのでエロ度低めです。そして、お知らせがあります。PCが壊れてしまい小説が書けない環境になってしまいました。(この小説は友人のPCを使用して書いたものです。なので、暫く凍結状態になると思いますが、治ったらまた書こうと思いますので宜しくお願い致します。

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