椿×棗 R18
棗の事を考えるだけで、この胸は愛おしさと切なさでいっぱいになる
棗にもっと触れたいと想うだけで、この身体には熱が生まれる
少し離れていただけで、こんなに寂しくなるなんて
いつの間に、こんなに好きになっていたんだろう
俺の全てが、棗を求めて泣いている
棗が欲しくて、欲しくて、どうしようもないくらい苦しいんだ…――。
ホワイトデーの前日。
俺は棗のマンションに遊びに来ていた。
「ねーねー棗?明日は何の日か知ってるー?」
俺の隣で音楽を聴いている棗のヘッドフォンを奪い耳元で問い掛けると、棗は面倒くさそうに答えた。
「ちょ、何すんだよ、椿…ったく…。明日は…ホワイトデーだな。それがどうかしたのか?」
「じゃーん!これ、何に見える?」
俺は鞄の中からあるものを取り出すと、棗の目の前に見せつけた。
「これは…ホワイトチョコレートソース…?椿、おまえ何でこんなもん鞄の中に入ってんだ?」
「棗の身体にこれをぶっかけて、ホワイトチョコだらけになった棗をたっぷりと味わうために決まってんだろー?」
棗の耳元で囁くように言うと、頬を真っ赤に染めて潤んだ瞳で俺を見つめる棗に俺の興奮は高まっていく。
「なっ…何、考えてんだよ…!そんな恥ずかしい事…っ……。」
棗はそこで口を噤むと頬を赤らめたまま黙り込んでしまった。
「棗…本当はされたくてたまんないんだろー?顔に書いてあるよ…?」
棗の顎を掴み俺の方を向かせると、俺は棗の唇を塞いだ。
互いの舌を舐め合うようなキスが気持ち良くて、ずっとしていたいなんて思ってしまう。
上顎を撫でるように舐め廻すと、棗の身体が僅かに震え唇からは甘い吐息が溢れ始める。
「ん…っふ、ぁ…ん…ん…っ…椿…ッ…。」
「棗…キスだけで感じてんの?脚、震えてるよ?」
「やっ…仕方ねえ、だろ…!椿がいやらしいキスするから…ッ…。」
俺は涙目で睨んでくる棗を抱き上げると、ベッドに優しく寝かせた。
棗の身に纏っている衣服を一枚ずつ剥いでいくと、棗は恥ずかしそうに身を捩らせ熱を帯びた瞳で俺を見上げた。
「…棗の身体、いつ見ても綺麗だな…。そろそろコレの出番だな。」
俺はベッドサイドに置いてあったチョコソースを手に取ると、棗の身体に垂らしていく。
「ひぁっ…!冷たっ…ベタベタする…。ひゃ…ぁっ…あ…っ…。」
乳首と欲の塊と秘部を中心に、太腿やお腹、足先にまでまんべんなく垂らしていくと、棗はビクビクと身体を震わせ物欲しそうな顔で俺を見つめた。
「けど、気持ちいーだろ…?勃ってきてる…。」
一通りかけ終えると、棗のホワイトチョコだらけになった乳首に舌を這わせていく。
真っ赤に熟れた乳首にホワイトチョコの白が映えていて、俺は堪らなく興奮した。
「んぁ、は、ぁっ…!ひ、ぁ…っ…つば、き…っ…乳首だけじゃなくて…他の場所も…味わってくれよ…ッ…。」
物足りなさげにねだる棗が可愛くて、俺はもう少し焦らしてみたくなった。
「…他の場所ってどこ?ちゃんとおねだりしてよ、棗…?」
足の指を口に咥えちゅぷ…と音を立て舐めると、棗の欲の塊がどんどん固く膨張していくのが解り俺の興奮は膨れ上がっていく。
「…ぁ、んっ…はっ…あ…っ…俺、の…固くなって震えてるの…舐めて…?」
「っ…後ろは…舐めてもらえなくてもいーわけ?棗、後ろ舐めてもらうの好きだろ?」
我慢できずにホワイトチョコだらけになった棗の秘部に指を滑らせると、切なげに眉を寄せ淫らに腰を揺らす棗に俺の興奮は高まっていく。
「…んぁっ…!ひ、ぁ…あっ…!舐めて…俺の感じるところ…全部舐めて…触れて…ぐちゃぐちゃに、して…っ…!」
「なつ、め…そんな表情でそんなかーいい事言うなっつの…!抑えられなくなっちゃうじゃんか…ッ…!」
「ん…っ…椿…あっ…ひぁ、んっ…ぁっ…あ…っ…はぁっ…んっ…ぁ……っ!」
期待と色欲に満ちた表情でねだる棗の欲の塊にゆっくりと舌を這わせていくと、口許から涎を溢しながら甘い嬌声を漏らす棗に俺の胸は熱く震えた。
全体をやんわりと握り込みながら、亀頭から溢れ出す白濁を舌で舐め取っていく。
「っふ…棗の…ほろ苦いチョコ味になってて、すっげ美味しーよ…?棗のホワイトチョコソースがけ…俺だけが食べれる、スペシャル料理の完成だなー?」
「っ…な…っに、バカな事言って…!あっ…ひ、ぁあっ…っ!つば、き…っ…俺、もう…出そう…っ…!あ、ぁっ…!」
「いーよ…?俺の舌で気持ち良くなって出た棗の精液、一滴残さず飲み干してやるよ……。」
ホワイトチョコの甘ったるい味と棗の精液が混ざって何とも言えない大人な味になった棗自身の先端を思いきり吸い上げると、棗は身体を大きく跳ねさせ俺の咥内に熱い欲を放った。
「っ…!はぁっ…は、ぁ…っ…つば、き……もっ、と…もっと…俺に、エッチな事…して…?」
涙目でねだってくる棗が可愛くて愛おしくて、俺は思わず棗の身体を強く抱き締めその頬に唇を寄せた。
濡れてヒクヒクと収縮を繰り返している棗の秘部に舌を這わせ窪みの周りを指でなぞると、再び固く膨張し始める棗の欲の塊に俺は堪らなく欲情した。
「棗…ここ弄られんの好きだよな…こんなにヒクヒク震わせちゃってかーいい…。こっちもまた固くなってきてんね?ね…もう、俺のが欲しい?」
「ひぁっ…ん、あぁっ…ん、は、ぁっ…んん…!…なあ…椿…俺も、椿の…舐めたい……。」
不意に俺の欲の塊に愛しげに触れてくる棗に、俺の心臓はドクンと跳ね上がる。
「ん…いーよ?棗がしたいなら…棗は本当に俺のちんちん好きだよねー。」
「んっふ…ぅ、ん…椿の全てが好きだからな…椿のちんちん、おっきいし……。」
俺自身の裏筋に舌を這わせながら話す棗に、俺の呼吸は徐々に乱れていく。
棗の熱い舌が亀頭に這わされると、俺は我慢できずに棗の口から自身を強引に抜くと棗の身体をそっと押した。
「はっ…ぁっ…棗…っ…ごめん…もう我慢できねー…棗の中に挿れたい…。」
濡れた瞳で俺を見上げる棗の両腿に優しく触れると、ゆっくりと開かせていく。
「…ん…挿れて…?椿の太くて熱いので…俺を…気持ち良くして…?」
「…棗…好きだよ…大好きだよ…っ…!」
濡れて淫らに蠢いている棗の秘部に自分の熱く昂ぶった欲の塊を押し当てると、ゆっくりと棗の中に捩り込んでいく。
最奥を激しく擦り上げる度、目尻から涙を溢しながら艶めかしい嬌声を上げる棗が愛おしくて仕方ない。
「んぁっ…ひ、ぁっ…!やっ…ん、ぁっ…!椿のちんちん…ビクビク脈打ってる…あっ…ぁっ…んぁ…!ひゃんっ…!」
「…っ…棗、あんまり煽んなよ…っ…棗の中だって、熱くてヒクヒクしてるよ?締め付けもすげーイイし…そんなに好き?俺のちんちん。」
「やっ…ん、ぁっ…!当たり前、だろ…!椿のじゃないと…気持ち良くなれない…だから…もっと激しくして…?椿のちんちんしか受け付けられない身体にしてくれよ…!」
「っ…なつ、め…!そんな事言われたら…離れられなくなるだろ…っ…!棗が愛おしすぎて…頭がおかしくなりそーだよ…!」
俺は口許から涎を垂らしながら熱く俺を求める棗の腰を引き寄せると、腰を打ち付けるスピードを急激に速めた。
棗の綺麗な手が俺の頬に伸びてくると、何も言わずに唇を重ね合った。
舌を絡める度、棗の中が俺自身をきゅうきゅうと締め付けてくる感覚に俺の唇からは吐息が溢れていく。
「んんっ…ふ、ぅ…っ…つば、き…好きだ…大好きだ…っ…あぁっ…は、ぁっ…ん…っ…ひぁっ…!あっ…や、だ、めっ…も、出ちゃ…あっ…ぁあっ…!っ、ひぁぁあっ…――ッ!」
「んっ…は、ぁっ…なつめ…なつ、め…っ!俺も大好きだよ…!っく…っ…!」
ヒクヒクと震えて蜜を溢している棗の欲の塊を手のひらで包み込むと、棗は身体をビクビクと痙攣させ俺の手のひらに半透明な滴を放ち俺の胸に凭れ掛かるように抱き付いた。
その後すぐ、俺も棗の中に欲望の証を注ぎ込むと、ぐったりとしている棗の身体を強く抱き締めその綺麗な橙色の髪に唇を寄せた。
行為の後、俺は棗のホワイトチョコだらけになった身体を綺麗にするべく棗を浴室に連れ込んだんだけど…。
「んっ…ぁ、はぅ…っ…あ…っ…椿…もう綺麗になったから…っ…。」
「…そんなエロイ声出されて、我慢できるわけねーだろ?なあ…このままここでもう一回しよーよ…。」
後処理をされて感じてしまう棗が可愛くて理性を保つ事ができず、気付いたら俺は棗の反応しかけている欲の塊を愛撫していた。
「やっ…ちょ、椿…っ…だ、め…っ…あっ…ん、ぁっ…!」
「そんな事言って、棗だって感じてんじゃん…もうトロトロだよ…?」
棗自身の先端をくりゅくりゅと押し潰すように刺激すると、棗は切なげな嬌声を漏らし俺の欲の塊に手を伸ばしてきた。
「…んぁ…や、ん…っ…椿…もう、挿れて…?」
「…俺にちんちん触られて、我慢できなくなっちゃったんだ?淫乱だなー…ホントそそられる…。」
「…当たり前、だろ…?大好きな椿に、一番感じるとこ触られて…我慢なんてできない…っ…。」
俺は棗に密着しながら耳元で囁くと、俺を誘うかのようにヒクヒクと蠢いている棗の秘部にそっと指を滑らせていく。
指で中のしこりの部分を探り当て、そこばかりを執拗に攻めていくと腰をビクつかせながら甘い声を漏らす棗に俺の下半身は熱く脈を打ち始める。
「棗…指だけでそんなエロイ表情するなんて、何か俺…自分の指に嫉妬しそうなんだけど…。」
「あっ…んぁっ、ひぁっ…は、ぁっ…バカだな…そんなの…椿のちんちんじゃないと俺は満足できないって。それに…俺は…。」
「…棗…?どーした…?」
棗はそこで一旦言葉を区切ると、頬を染めながら俺の瞳を見据え掠れた声で呟いた。
「…俺は、椿だから気持ち良いって思う。椿の舌だから…椿の指だから…椿の…ちんちんだから…欲情するんだ。だから…嫉妬する必要なんてないからな?」
「棗…!うん…そーだよね…俺も…同じ気持ちだよ、棗…。なあ…キスしながら挿れてもいーかな…?棗の両方の口を塞いでいたい…。」
「そんな事…わざわざ訊く必要ねえだろ?…俺が椿を拒むなんて事、ありえないんだから…。」
棗の答えを聞くと、俺は棗のほんのりピンク色に染まった唇を塞いだ。
それと同時に棗の両脚を開かせ、その中心にある濡れて淫らに収縮を繰り返している秘部に熱く膨張しきった欲の塊を押し当て、ゆっくりと腰を沈めていった。
腰を激しく打ち付ける度、棗の舌がビクビクと震えるのが可愛くて俺の胸は震えた。
「ん…は…っ…棗…俺、棗の全てが愛おしくてたまんない…棗の全てを俺だけのものにしたいよ…。」
棗の欲の塊に触れながら真剣な表情で伝えると、棗は恍惚とした表情で俺の頬に触れた。
「ばーか…もうとっくに、俺の全て…椿だけのものだろ…。」
「なつ、め…!」
そう言って優しく微笑む棗に、俺は心臓がドクンと跳ね上がるのを感じた。
俺は棗の腰を掴むと、先程よりも数倍激しい律動を棗に与えた。
「んぁっ…は、ぁっ!あっ!んぁっ…!ひ、ぁっ!あぁっ…んぁ、あっ…つば、き…!あっ…ん、ぁ…っ…あ……!っ、んぁぁ…――ッ!」
棗は身体をビクビクと跳ねさせると、自身から熱い欲を放ち俺の胸に擦り寄ってきた。
俺もその後すぐ、棗の中に欲望の証を注ぎ込むと棗の身体を力いっぱい抱き締めその髪に愛しげに唇を寄せた。
「棗…!なつめ…!ずっと…俺の傍で笑ってて…ずっと、俺から離れないでいて…!」
気付いたら俺の瞳からは大粒の涙が流れていて、棗は少し驚いた表情をしながらも愛おしそうに俺の目尻にキスを落とした。
「ああ…いいよ。どこにも行かない…ずっと、椿の傍で笑ってる…だから、泣くなよ。椿が泣いていると…俺も苦しい。」
棗のくれる言葉の一つ一つが、俺の心に幸せな音となって流れ込んでくる。
これからも俺は、棗の事を考えるだけで苦しくも切なくもなるだろう。
けど、もう俺は辛くなる事はないと今なら思えるんだ。
これからはずっと、俺の隣には棗が居てくれるんだから…。
「…棗…大好きだよ…ずっとずっと…棗と一緒に生きていきたい…。」
「…そうだな…。俺も椿が大好きだから…ずっと二人で生きていけたら幸せだな…。」
そう言って幸せそうに微笑む棗の指に自分の指を絡めると、愛しげに俺の指を握る棗に俺はまた泣きそうになってしまう。
「…棗……愛してるよ…。」
「…俺も…椿を愛してるよ…。」
この唇から溢れる愛の言葉は、もう永遠に、棗のためだけにしか使う事はないだろう。
そう言い切れるくらい、俺の全ては棗で埋め尽くされている。
俺の全てで、棗を幸せにしたいんだ。
俺が愛おしいと想うのは、永遠に棗だけしか居ないから…――。
この言葉はきみのためだけに
(君の心音さえも愛おしくて、息が詰まるような幸せを俺は噛み締めていた)
end.
久々の更新になりますね!
今回はホワイトデー記念として、椿棗を書きました。
またこの組み合わせかよという声が聴こえてきそうですね。
私も何度もそう思いながら書いていました(笑)
やっぱりホワイトデーといえば、チョコレートプレイですよね。
かなりふざけてます…しかも直接的な単語がちらほらと…引かないでくれると嬉しいです(笑)
読んで頂きありがとうございました。皆さんに少しでも気に入って頂けたら、嬉しいです。
素敵なお題は寡黙様よりお借り致しました。ありがとうございました。
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