要×侑介
「ゆーちゃんって恋愛に興味なさそうだよね。ていうか、俺に興味ないでしょ?」
かな兄に言われた一言に、オレは思わず飲んでいたスポーツドリンクを吹き出した。
「ちょっ・・・汚いなあ。何、そんなに動揺しちゃって・・・もしかして、俺に興味あるの?」
図星だった。オレはかな兄のことが気になって仕方ない。
でも、男同士で恋愛なんてどうしたらいいのかわかんねーし・・・。
オレは顔を真っ赤にしながらかな兄から目を逸らした。
すると、かな兄の顔が近づいてきて・・・オレは目をぎゅっと瞑った。
瞬間、唇に柔らかいものが触れた。
それがかな兄の唇だと気付くのに時間はかからなかった。
「なっ・・・なななっなっなんでキスすんだよ!」
「えー?それはほら、ゆーちゃんが可愛いからつい、ね?」
「・・・それだけ?理由、それだけなのかよ?」
かな兄にとって、オレはただの可愛い弟?
そんなの、オレは嫌だ・・・!
オレはかな兄の服の裾を引っ張り、そのままかな兄の胸に飛び込んだ。
「ゆーちゃん?どうしたの、いきなり?可愛いからいいけど。」
「・・・オレ、かな兄のこと・・・好きになったのかも・・・。」
かな兄に抱きつきながら目線だけをかな兄に向けた。
「・・・俺もゆーちゃんが好きだよ。もう、ずっと前からゆーちゃんにしか興味ない。」
「マジで?え、ぜ、全然気付かなかった!え、いつから・・・?」
「ゆーちゃんが中学に上がったくらいから・・・かな?」
そんなに前からオレのことを・・・。な、なんだこの胸のときめきはっ・・・。
オレ、相当かな兄に惚れてるんだな・・・。
「かな兄・・・好き・・・。」
「・・・ゆーちゃん。そんな可愛いこと言われたら、我慢できないなー俺。」
急に真面目な顔で見つめてきたと思った瞬間、オレの身体は宙に浮いていた。
正確に言うと、かな兄の手によって抱き抱えられている。
「ちょ、かな兄っ?降ろせよっ・・・。」
「ヤダ。もう止められないよ?ゆーちゃんが可愛いのが悪い。」
ベッドに乱暴に降ろされ、着ていた制服をあっという間に脱がされオレは生まれたままの姿にさせられた。
「かな兄っ・・・やだ、恥ずかしいって・・・あ、ちょ、触んなっ・・・んんっ・・・。」
かな兄の綺麗な指がオレの乳首に触れ、オレは思わず女みたいな声を出してしまった。
「ゆーちゃん、何で嫌がるの?俺を好きなら受け入れられるはずでしょ?」
かな兄の声が微かに震えている事に気付き、オレはかな兄の頬に手を伸ばした。
泣いてる・・・?初めて見るかな兄の涙に、オレは愛おしさを憶えた。
「ごめん・・・かな兄。ビックリしただけだから・・・嫌じゃねーよ?むしろ、オレもかな兄を感じたい。」
「・・・ホントに?俺、ゆーちゃんに触れてもいい?ゆーちゃんを愛してもいい・・・?」
「・・・いい。むしろ、愛して欲しい・・・あの、さ。オレもかな兄に触れたいんだけど・・・いい?」
おずおずとかな兄に手を伸ばすと、かな兄の手がオレの手を握り、かな兄の中心に触れさせられた。
「・・・かな兄の・・・すげーことになってるな・・・もうこんなに固く・・・?」
かな兄の中心は既に熱く膨張しきっていて、オレは顔を真っ赤にしてかな兄を見上げた。
「ゆーちゃんが可愛いから、興奮しちゃったんだよ?つまり、ゆーちゃんのせい。」
「・・・かな兄、オレのも触って。ほら・・・。」
オレはかな兄の手を握り、固く張り詰めた中心にそっと触れさせる。
すると、かな兄の手はいやらしく動き出し、形を確かめるように握られ、オレは思わず甘い声を漏らしてしまった。
「ん、ぁっ・・・!ふ、ぁ・・・っ、かなに、い・・・っ!」
「ゆーちゃん、感度イイねえ。もうこんなにエッチなミルク溢しちゃって・・・勿体無いから舐めちゃおうかな?」
かな兄が見せ付けるように手にべっとりとついたオレの精液をペロペロと舐める。
「っ・・・かな兄、エロ過ぎ・・・オレ、刺激強くてクラクラしてきたし・・・。」
「何言ってんの?ここからが本番なのに。ゆーちゃんってばどんだけ純情なの?」
妖しく微笑んだかと思うと、脚を大きく開かされオレは目を見開きかな兄を見上げた。
「・・・ゆーちゃんの中、丸見えだ・・・少し慣らすからね。」
秘部を指で拡げながら奥の方まで丁寧に舐め解してくれるかな兄。
全身の力が抜けていくような感覚に、オレは怖くなった。
「あ・・・ん、ぁ・・・かな兄・・・変になりそ・・・っ!ひぁっ・・・。」
「・・・ゆーちゃん、もう限界かも・・・ゆーちゃんの中に挿れさせて・・・。」
何も言わずにコクコクと頷くと、かな兄はゆっくりとオレの中に入ってきた。
徐々に激しくなる突き上げに嗚咽に近い喘ぎ声を上げ、オレは気を失いそうになるくらい感じてしまった。
「・・・ゆーちゃんっ・・・!愛してる・・・愛してるよ、ゆーちゃん・・・!」
「は、ぁっ・・・んぁっあっぁっ・・・!オレ、も・・・っ・・・あ、も、出るっ・・・あぁ・・・――ッ!」
オレは朦朧とする意識の中達し、その後を追うようにかな兄もオレの中に欲を吐き出した。
「かな兄は激しすぎ!オレ、意識飛びそうになったんだかんな!」
「いいじゃん、それだけ気持ちよかったって事でしょ?」
「ま、まぁ・・・気持ちよかったけど・・・じゃなくて!あーもう!やってらんねぇ。寝る!」
「ゆーちゃん、照れてる?可愛いなあ・・・もうこれ以上誘惑しないで欲しいんだけどなー?」
かな兄の言葉にオレは耳まで赤くなるのを感じて、オレは必死に寝たふりをした。
隣で寝息を立てるかな兄を確認すると、気付かれないように体勢を変えてかな兄の胸に顔を埋めて目を閉じた。
「・・・・・・ゆーちゃん、可愛すぎる。」
かな兄が起きていたと知ったのは、それから数日経ってからだった。
恋をしている
(寝たふりに寝たふりで返すなんて、ガキじゃないんだからやめろよな!)
(だって、そうでもしないとゆーちゃん、俺に甘えてくれないでしょ?)
end.
今までで一番手こずりました。でも、侑介受っていいなって思いました。
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