憑かれた女と懲りない男

あなたに穿たれていろ褪める地獄があるだけ好い
あなたが蕩した肢体がもうにどとつかいものにならないだけ好い
あなたのどろどろな憎悪が壁紙をひき摺り裂いて好意で撲つだけ好い
あなたを呪ってしねないわたしが満たされているだけ好い
あなたはわたしのゆいいつのわるいもの

よるは漉いて春うつ
snowflakes cha cha

あなたは青めいてなにもない
あなたはまぶした星ぼしのひらたいところに似て
もっとわるくなる

そうしてもうひとりのわたしたちは
ようやく溜まりきったなみだを曲線状に流しだして
それは春の昼の化石みたいにぎらぎらひかりながら
こぼれる

膿んだミルクみたい
嗄れて痞える
sweetest blueberry in the witching hour
つみびとのよふかし
ねむたい頬ずり
ひどく恐ろしいふりをして
あなたが愉しげにセメントに片脚を溶かしているの
swelling ghosts, slowly talking
こわいわ、あなた刺々しいの
煙草のあとあじならそこらぢゅうに
海に砂糖を撒いたらそれまででしょう
たくさんのきずついた蜂がぼやかされている

“わたしはあなたのうつくしさにうんざりする”

さて
ちらばる野ばらです
あなたはゆめのような悪魔のまま
うつくしいほしを喰べる
奇妙にしたい










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