そのつめたさが
ほんとうにわたしをかなしくさせた
つややかに裂けてしまいたい
うらなりな虫媒花
みようみまねで金盞花
あさぎ燃ゆればやわくもほねふたつ
ややのきらいなのあまいもの
呪われておさない
うつくしいままよごれてほしい
お野菜ごっこであとすこし
ぼやかされて怪しいうねりだわ
星づく夜がみえないのはあなたのせい
かわりに散りばめたざくろで
感かくがぢゅうと酸っぱいのはあなたのせい
泣いてみせないいたづらなあなたのせい
やがてわたしの青光る乳歯が
肴めいたあなたを嬲ることくらい
想像に容易かったでしょ?