あらすじっぽいもの【望月の訪問者】
「僕はね――そうだな、権兵衛だよ。名無権兵衛って言うんだ」
「それ、絶対偽名だよね……そして、今この場で思いついたよね。有り得ないよね、そんな名前」
「ええ?心外だなぁ。全国の名無権兵衛さんに謝りなよ」
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他人よりちょっとものぐさ、それ以外に取柄なしの平凡なOL・美緒の目の前に、ある夜突然、和装姿の青年が現れる。
決まって満月の夜に幽霊の如き登場で部屋に訪れる、素性の知れない彼・権兵衛(仮)、もとい、沖田総司との不可思議でちょっと笑える非日常。
いつまでも続くと思っていたそれは、けれど次第に時代の流れに呑まれていく。
本編は
此方。