◆2014/06/04 [コメント]
莉吏さんは、「夜の階段」で登場人物が「なぐさめる」、「氷」という単語を使ったお話を考えて下さい。 →恋愛お題ったー
高校生で普通←チャラ男っぽい。

学校帰りに暗くなるまで駅前のロータリーの近くの階段に座り込んで、スーパーの中にあるたこ焼き屋で買ってきたかき氷を食べながら、失恋したばかりの侑真の愚痴に耳を傾けるのは今回が初めてではなかった。侑真は惚れっぽい。光平からしたらちょっと馬鹿なんじゃないかと思うくらい、くっついたり別れたりと忙しない。侑真は顔もノリも悪くなくてチャラチャラした見掛けだから、それなりにモテるのに、潔癖で口煩いところがあるせいで付き合い始めてもすぐに喧嘩ばかりになるのだ。そして失敗を次に生かすということがない。慰めるのもいい加減飽きてくる。
「あー、こーちゃんが女だったらなー」
「オレが女だったらぜってぇお前とは付き合わねえ。めんどくせぇもん」
「いや、もうこの際、男でもいいわ。こーちゃんでいいわ」
「なんだよ、その妥協した感じ。ムカつくんですけど」
「妥協じゃなくて。こーちゃんがいいです」
思いの外真面目な表情で言われて嫌だと言いづらくなる。もしかすると、光平が甘やかすせいでこの男が彼女と上手くいかないのではないかと、薄々思ってはいたのだった。


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