新年明けて、大輪が咲く

「女子達は遅いな」

「どうせまたシャボン娘あたりがなんかやらかしたんじゃろ」

「今回ばかりはモーゼスさんに同意ですね」

「む、来たようだぞ」

「やっほ〜! よし、男子はみんな揃ってんね!」

「遅くなってすまない」

「少し準備に手間取ってしまって…」

「いや〜、まさかテュッちゃんしか着付けのできる人がいないなんてびっくりだよね〜」

「し、しょうがないだろう! 着物なんて今まで着たことなかったし…」

「でも、みんなと〜っても似合ってるわよぉ」

「お兄ちゃん達は着付け、できたの?」

「ジェイが教えてくれたんだ」

「正確にはキュッポ達が、ですけどね」

「キュっちん達って、なにげに万能だよね〜…」

「モフモフ族は器用なのだろうな」

「ん? どがあしたんじゃ、クッちゃん。ワイの顔になんかついとるか?」

「いや、シャンドルが服を着ているのに違和感が…」

「バカ山賊ですしね」

「ジェー坊、どういう意味じゃ…?」

「そのままの意味ですよ」

「やめんか二人とも! そろそろだぞ」

「それじゃ、いくぞ!」

「10、9、8秒前ねぇ」

「7〜!」

「6!」

「5じゃ!」

「4」

「3」

「2」

「1!」


あけましておめでとう!!!

「今年もよろしくお願いします」

「よろしくね〜!」

「よろしく」

「よろしくお願いします」

「よし、そんじゃ次いきますか!」

「今から何かするのか?」

「僕はカウントダウンする、としか聞いていませんけど…」

「ワイもじゃ」

「と〜っても、楽しいことよぉ」

「実はこれを持ってきたんです」

「これは……花火?」

「ああ、真冬の花火もいいと思って」

「準備ってこれのことだったんですね」

「ヒョォォォォオ!!!! ええのう! さっそくやるとするかの!」

「あ、モーゼス!三本も一気に取っていくな!」

「花火を人に向けるんじゃない!」

「ちょっとモーすけ! それあたしがやろうと思ってたのに〜!!」

「ノーマさんも、やめてください!」

「モーゼスちゃんもノーマちゃんも楽しそうで、お姉さんも嬉しいわぁ」

「グリューネさん、それどころじゃ…」

「クロエ、私たちは……」

「そうだな、こちらの用意をしよう」

「ほら、ジェージェーも見てないでやるやる! せっかく持ってきたんだから!」

「セの字も男ならもっと豪快にいかんかい!」

「うわ、モーゼス! 危ないから!!」

「みなさーん! こっちの用意も出来ましたよー!」

「お、本日のメインイベントですな!」

「ああ、打ち上げ花火だ!」



「──確かに、冬の花火というのもいいものだな」

「空気が澄んでいる分、よく見えますね」

「綺麗ねぇ」

「そうだな。─改めて、みんな来年もよろしくな」



新年明けて、大輪が咲く




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あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします\(^O^)/


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