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「え?今日からここに配属になる人じゃ…」
「そんな予定の奴ぁ聞いてないぜぇ?」

ホルマジオはにやにやと笑いながら腰から銃を引き抜き、男のこめかみにつきつけた。

「お前、どこでこの場所を知った?」

緊張感の走る部屋の雰囲気とは対象に、男の顔はのほほんとした惚けた顔をしていた。

「あははは!俺に知らぬ事などないさ」

答えるつもりのない男にリゾットが近づいた。おどろおどろしい呻き声が聞こえてくる、メタリカを使う気だ!

「ッヒエッ」

リゾットはスタンド名前を叫んだから、不審者からは剃刀や鋏、何か金属で出来たものが体から出るはずなのに、いっこうになにもおこらない。

「俺にはそんなの効かないぜ」

満面の笑みで、男は変わらぬ姿で立っている。どうしてなんだろう、もしかしてこの男は…

「スタンド使いか!?」

プロシュート兄貴が身構えた。
一瞬で間合いを縮め、男の肩に手を触れるが何もおこらない。無反応と変わらぬ男の笑顔がおそろしい。

「いーや違うね、俺は天使だ」
「はァッ!?」

突拍子もない言葉にギアッチョがキレた。ホワイトアルバムが発動し、部屋が冷気に包まれる。でもこれじゃ兄貴のスタンドは…

「ギアッチョ!お前オレの邪魔しやがって!!」
「あ゛あ゛!!テメーが使えねーなら関係ねーだろーが!!」

駄目だ、もうぐだぐだだ…

「おいそこ!喧嘩するんじゃあないぜ、いい子なお前たちに『いいもの』持ってきたぜ、神様からのプレゼントだ!!」

男は持っていたトランクの片方を部屋の中央に投げつけ、衝撃で開いた中には見知らぬ少女が詰め込まれていた。
人形なんかじゃない、肌の色が違う。
あまりの展開に何も反応できないでいた、ただ一人を除いて。

「ワォ、ディ・モールト良いプレゼントだね!!」
「だろう?」

この不審者は普通そうに見えて、薬でもキメているのかもしれない。
スタンド能力のせいもあって戦線離脱していたメローネが少女を調べはじめた。生きてはいるようだ。

部屋に男とメローネの笑い声だけが響いていた。

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