インキュベーダーとかマミるとかに嫌な予感を感じちゃった人はブラウザバック

転生したらまどか☆マギカの世界だったよ。
と思ったら黒バスの世界でもあったよ。
みたいな話が読みたい。


設定

性別:女性
職業:学生兼魔法少女
性格:面倒くさがりのお人よし
備考:イメージカラーは黄色。武器は鎌。
夢と希望ですか?こんな世界じゃ持てねぇわと真顔で言ってしまうような魔法少女。
目標:親友がマミるのだけは絶対防ぐ

内容

無難に交通事故で死んだ主人公、気づいたら赤ん坊でした。混乱しつつも成長すると見たことのある金髪の少女が幼馴染。え、名前も巴マミ?え、え?ってな感じで正直あんまし関わるつもりはなかった。(離別が決定しているので)が、何だかんだと知り合う内に絆される。これはもうシャルロッテちゃん√なんとかするしかないわーと思い、早々に勧誘してきていた白い悪魔(キュウべぇ)と契約。願いは「    」
そんな彼女が何だかんだでキセキの世代を救いつつ、マミるのを防いだり、魔法少女救済の祖になるだろう後輩をひたすら拝む話。
恋愛ですか?…それはおいおい考えます。


サンプル

僕は影が薄かった。
生まれつきともいえるそれは、僕に不快な思いをさせる要因でしか無くて唯ひたすらにどうして僕はこうなのだろうかと自己嫌悪を繰り返していた。でも今だけは言える。

影が薄くて本当によかったです!

僕が隠れた本棚の隙間、その前を悠々と泳ぐ骨格だけの魚。
中央には回転し続ける図書館のカウンター。
好奇心は猫をも殺す。とっくに閉館時間を迎えたはずの図書館に灯りが灯っていた時点で僕は引き返すべきだったんだ。何が起きているのかと建物の中へ一歩踏み出した途端、僕はこの世界に閉じ込められた。
面白みの欠けた白い天井はチェスの盤のようなモノクロに染められ、天井からぶら下がるのは大量生産品の蛍光灯ではなく細かい装飾が施されたシャンデリア。挙句の果てには天井へと延びる本棚の前を泳ぐ化石の様な魚。一目で感じたのは『奴らに見つかってはいけない』。恐怖の最中、あまりにも幻想的過ぎる光景に頬を抓るが痛みだけしか感じない。これは紛うことなき現実なのだ。入口は既に消えてしまった、どうやって脱出すればいいんだろう。膝を抱えてうずくまる。あの魚に見つからずに逃げる?無理だ。自慢じゃないが、僕の脚じゃ絶対に捕まる自信がある。じゃあどうすれば…。
堂々巡りの思考にどんどん悲観的になる。僕はまだ死にたくない。まだ、彼との約束を果たせていないのに…。絶望的過ぎる状況に視界が潤み始めた頃だった。

Giyaaaaa!!
Grrrrr!!

例えるなら金具をこすり合わせる様な耳障りな音。恐らく化け物の悲鳴だろう音が部屋中に木霊した。

「うっるさいなぁ!!こちらと学生様だぞ!!明日の課題終わってないのに魔女狩りしなきゃいけないこっちの気にもなれや!!雑魚がっ!!」

女性の、しかもかなり大きな怒声が響く。え、どういうことですか?
恐る恐る隙間から部屋の中央を覗く。そこには身の丈ほどもあるだろう大鎌を持った、僕と同い年くらいの少女が魚の化け物と戦っていた。
危ない、早く逃げるべきだ。そう叫ぼうとした声を飲み込む。魅せられたとでも言うのだろうか。まるで踊っているかのような身軽さで魚を切り倒していく彼女から目が離せない。そのまま彼女が辺りの化け物を一掃するまで、僕は息を張り詰めて彼女を見つめるだけだった。すると突然彼女が振り向き、僕と視線が交わる。

「…誰かいるの?」

カツン、カツン、

リノリウムの床と靴がぶつかる音。隙間から出ようと立ち上がった時には、既に彼女は僕の目の前にいた。

「…あり?その制服…もしかして帝光の子?」
「はい、そうです。先ほどは何もできず、すいません。」
「んにゃ、いいよ。むしろ出てこられた方が邪魔。」

足手まといと言われてムッとするが、それが事実であることは重々理解しているので何も言い返せない。

「僕は一年の黒子テツヤといいます。貴女は…?」
「私?私は…うーん……まぁ、通りすがりの魔法少女です。んで、帝光中学の二年生。まぁ、名乗るほどの者じゃないんで好きな風に呼んでよ。」
「先輩、名前は教えてくれないんですか?」
「そんな事より、ここ脱出する方が先じゃない?」
「…じゃあ、脱出したら教えてくださいね。」
「強情だな、一年。」
「黒子テツヤです。」

これが僕と先輩のファーストコンタクトだった。


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