夢現O


「う、嘘でしょぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!」





大絶叫を上げて、少女……向日葵はがばりと起き上がった。

ハッとして周りを見渡せば、そこは何時も通りの、何も変わったところもない彼女の寝室だった。



よかった、夢か……。



ほっと息を吐いて、一度深く深呼吸をする。悪い夢を見た……気がする。

起き上がる前までは鮮明に覚えていたのだが、どうしてか今はその内容を思い出すことが出来ない。

まるで雲の中に紛れてしまったかのように、消えてしまった。



そこで漸く彼女は時計の針が七時を指している事に気が付いた。

今日は月曜日……そして学校は七時半から始まる。





「ち、遅刻する……!!」





ばたばたと急いで服を着替え、彼女はリビングへと向かう。

誰も居なくなった寝室はしん……と静寂に包まれ、暖かな日差しが窓から室内を照らしている。

その光に照らされて、大きな薄紫色の石のついた髪飾りがきらりと怪しく光ったのだった……。





一体何処からが夢で、どこまでが現だったのか……。





夢現〜ゆめうつつ〜




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彩花様、本当にありがとうございました!

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