戦闘はハイテンションで
すみませんこれはR-18G行くかも…少なくとも主人公SAN値振り切ってます


「ちょ、宗三君!?え、何?流れ弾でも当たったの?それとも精神攻撃でも食らったの?あのワンちゃん精神攻撃使えないはずなんだけど。一体どうした?」
「…って…さい。」

目の前の青年は蹲ったまま、蚊の鳴くような掠れた声で何かを呟く。だが離れているせいか、聞きとれない。

「え、ごめん。ワンモア。もっかい」
「ッ…どうして止めるんですか!?早く戦って下さいよ!」
「ファッ」

宗三は アンコールした
勇者は こんらん している。
え、どういう事なの?先ほどまであれ程嫌そうにしていた彼の有様に呆然とするしかない。見事なテノヒラクルーに流石の勇者もビックリだよ!

「っと!」

飢えた状態のワンちゃんがこちらの事情をくんでくれる訳ない。コンクリートですら砕ける様な爪を横にズレて躱す。先にコッチやってからにすっか。宗三君のご希望に応えてやるべく構え直す。相手が再び攻撃しようとした隙を狙い、上げられた前足を踏み台に顔面の高さにまで跳びあがる。重力に再び引き寄せられる寸前に抜刀。鈍色の軌跡と共に巨大な犬の顔が宙を舞う。すげぇなコレ切れ味めっちゃいいじゃん

「あは、あはははははは!!やっべぇわ超うけるんだけど!」

奴も伊達にボス級じゃないとばかりに、すぐさま残りの2頭が炎を噴く。
へい、勇者の丸焼一丁お待ち?ざぁんねぇん!遅ェんだよ!!
ケルベロスの体を思い切り蹴り、反動で後ろに飛ぶ。着地した後すぐさま特攻。
馬鹿みたいに笑い続けてるせいか腹筋がマジで痛い。おめでとうございます、狂人認定されました!

「あは!あはははははは!!」

食い千切ろうと襲ってくる頭に刀の刃を突っ込んで、力の限り横に振り払う。

GRUAHHHHHHHH!!!

きったない断末魔と共に口裂け女、いや口裂け犬?の誕生。やだー新種じゃないですかー!!ついでに右の眼球にも一撃。のたうち回る犬の頭は放置してもう一方は兜割り。ちょっと刀の強度が不安なので必殺技で補強してー!

「必殺、ギガスラッシュ!!」

脳みそとか頭蓋骨とかまったく気にせずに真っ二つ。断面からは血と髄液の噴水。汚すぎてドン引きするわー。そんな中でもめげない最後のワンちゃんは片目だけの状態で果敢に挑んできてくれる。いいね!そういうの嫌いじゃないよ!つか最っ高じゃね?

「アハハハハハハハハッハ!!!オラオラオラオラ!来いよワンちゃん!腰抜け野郎じゃないなら一太刀位浴びせて見ろよ!」

犬に言葉が伝わってんのか分かんないけど、貶してんのは分かったらしい。めっちゃ咆哮して突撃してきた。あー元気いっぱいだね、フリスビーとか投げたいわ。
まぁ、斬るんですけど。

はい、今度は皆さまごいっしょにー

「ギガスラァァアアアッッシュ!!」




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解説
ギガスラッシュ:大概の物は切れるようになる
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