皇帝×オニオンナイト



剣も魔法もそれなりで、まだまだ子供だが見目も整っており、将来性は十分だ。
優秀さ故の生意気具合が難点だが、まあ性格など、後でどうとでもなる。
そんなわけで皇帝陛下の結論は決まり。

「そこのオニオンナイト、我が侍従となれ」
「却下!!」

力一杯、少年は拒否を表した。
皇帝もまた予想通りの反応に、冷えた笑みを揺るがせることをしない。

「分かっている、あの少女も共に私に侍れば良かろう」
「却下!!」

一層青筋を立てる幼い額。
面白くてついつい、皇帝はご機嫌に喉を振るわせる。

「そうかそうか、そんなに仲間とやらを裏切るのが心苦しいか。何、私が直々にヤツラを消してやる。何も気に病むことはあるまい」
「だーかーらー」

違うってば!と叫んで手を当てられる細い腰。
ふんぞり返って生意気メーターをMAXにして、オニオンナイトは言うのである。

「僕の未来、そんなに安くないんだけど!」





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