WOL×ラグナ

すらり伸びた腕。
枯れ葉が落ちて彼の青銅を滑る。
すらり、さわり、はらはら…彼はコスモスを主と呼び、できうる限りを彼女の傍で過ごす。
たまに一緒に行動すると、何てことないものに興味を示すことがあっておかしい。
仲間をまとめるリーダー的存在の彼が、降り積もる枯れ葉を不思議そうに浴びるのがおかしくて、可愛い。

「楽しいかい?」
「何故茶色の葉ばかり落ちるのだろうか」
「土地によっちゃあ赤色になるのもある、枯れるっていうんだぜ」
「枯れる…」

首の周りの広く開いた部分に数枚、髪に絡まっている。
とってやろうと伸ばした腕を、引き寄せられた。

「君の目は枯れていない葉のようだ」

見つめる目は新緑が滲む青空に輝いた。



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