ガーランド×ラグナ

ひょろひょろと逃げ込む間抜けに銃で殴り込まれ不意打ちによろける。
隙をつき、跳ねて遠ざかる戦士。
弾を失ったライフルは鈍器にしかならん、判断力が俊敏を見せた。
次にどんな動きがくるのか面白く、奴の苦手な近距離に攻め寄る。
剣を回転しながら間合いを削り、顔の半分を隠す髪を引っ張りあげた。
激賞の言葉でもかけてやろうかと口を開きかけ、ガシャッ、嫌な音。
自由にしてやったが遅く、顎の下に連打が炸裂した――弾はまだ残っていたのだ。

「へっへーん、どんなもんだい」

緊張感のない間抜け…は、わし。
神に与えられた武器に枯渇はない。
男の陽気にあてられるとは、焼きが回ったものだ。



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