皇帝×ラグナ
らしっちゃらしい。
取り囲む檻、全くお似合いだ。
目覚めたらピンクの壁と鉄の棒、痛む頭を押さえようとして阻む手枷。
ここの主様ならやりかねない…冷静になってどうする、今がその状況なんだった。
「どうしたもんか…」
「囚われていればよい」
いつのからいたのか、窓のように抜けた正方形の空間に金色が座っていた。
四方に柱が立ち並ぶ檻の中からは足だけ見えている。
すこぶる危険。
「そうもいかないんだこれが、出してもらえねぇかな」
「貴様など戻ったところで女神の手助けになるまい、黙ってそこにいろ」
高圧的な物言いにわずか感情がチラつく。
隠れた表情がどんな色をしているのか、暴きたくなったオレはもう毒されているんだろうか。
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