ラグナ×セシル
いまいち真剣さが足りていないと思われているのか、セシルはラグナに対しては意外と厳しめだ。
ふざけているつもりはないのだけれど、どうもセシルにはそう見えてしまうらしい。
「じゃあ、本気になってみせちゃおうか?」
「…それも遠慮しておくよ」
「んん?セシルは俺にどうして欲しいんだ?」
セシルは躊躇っている様子だったが、控えめに言った。
「真剣に向き合われたら、それはそれでラグナに惹かれてしまうと思うから」
切なげに寄せられた眉とその表情に、うっかり心臓が跳ねた。
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