コスモス×オニオンナイト
まどろんだ感覚の中で、オニオンはこの世界を失っていくのを感じた。
消えたはずのコスモスの声が、子守唄のように響いている。
ありがとう、ありがとう、ありがとう、と。
オニオンは目が開けられないままに微笑む。
お礼には、早いんじゃない?
なんて生意気なことを思ってみる。
オニオンたちがしたことはまだ、始まりのきっかけにしか過ぎない。
これからまた生まれる冒険の序章だ。
彼女の思いの欠片は、きっと色んな世界に散らばって、新しい物語になるのだろう。
どうか冒険者たちが優しい彼女の優しい思いを胸に、未来を紡いでいって欲しい。自分もその一人だろう。
オニオンは満ち足りた気持ちで願った。
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