プリッシュ×オニオンナイト

「プリッシュー、どこー?」

響き渡る幼い呼び掛けの声に、プリッシュは渋々と木の上から降りて姿を見せた。

「オニオン、あんまでけぇ声出すなよな、敵に気付かれるだろ?」
「うん、だからその前に君が姿を見せてくれると思ってね」

ふふん、と得意気な目が近付いてくるのにプリッシュはしまった、と顔をしかめる。
策士なのだこの少年は。自分が彼を放っておけないことを知っている。
まんまとかかっちまったなぁとぼやくと、オニオンはくすくすとする。

「まあ僕にプリッシュを探してこいって言ったのはウォーリアなんだけどさ」
「あいつめ、生意気に育ちやがって」
「プリッシュの教育の賜物じゃん」
「お前も口が減らねぇなぁ」

お互い脇腹を突っつき合って歩き出す。
ホームがあるのは良いもんだと思ってこれを、帰り道にする。



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