ガーランド×ガブラス

王座に深く腰掛けるガーランドにポーションを差し出す。
女神を守護する魔女と対峙したらしい、皇帝が忌々しげにこぼしていた。
運が悪かったと言うしかない。
大人しくとどまっていれば良いものを、気まぐれに戦場へ出てきては場を翻弄して去る。
こちら側では最強であろうガーランドでも敵わないとなると撤退が有力な選択肢。
心身ともに滅多打ちにされて鎮座する様は痛々しい。

「ガーランド」

受け取るよう促すと腕を掴まれた。
うっかり落としそうになり手に力を込める。
口数の少ない…大切なことは殻に閉じ込める男のことだ、この沈黙も意味があるだろう。
気の済むまで付き合ってやるさ。



prev | next


「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -