ガーランド×ガブラス
王座に深く腰掛けるガーランドにポーションを差し出す。
女神を守護する魔女と対峙したらしい、皇帝が忌々しげにこぼしていた。
運が悪かったと言うしかない。
大人しくとどまっていれば良いものを、気まぐれに戦場へ出てきては場を翻弄して去る。
こちら側では最強であろうガーランドでも敵わないとなると撤退が有力な選択肢。
心身ともに滅多打ちにされて鎮座する様は痛々しい。
「ガーランド」
受け取るよう促すと腕を掴まれた。
うっかり落としそうになり手に力を込める。
口数の少ない…大切なことは殻に閉じ込める男のことだ、この沈黙も意味があるだろう。
気の済むまで付き合ってやるさ。
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