オニオンナイト×ガブラス

曖昧が嫌い。
だからと勝手な判断で断定されるのも嫌。
前者的には好意、後者的には嫌悪…オニオンナイトの心中は複雑だった。
戦闘のために呼ばれたジャッジマンは敵味方に関わらず平等に扱う。
それが幼心に嬉しいらしい。
けれど性格ゆえに素直になれないでいる。
笑いをこらえる微妙な表情でガブラスに駆け寄った。

「あのさ…」
「お前の勝ちだ」
「知ってるよ、そうじゃなくて」

無言で待つ強面に尻込みはしないまでも口ごもり、頭の回転の早さへの自負心が彼をさらに強張らせる。
いつもはするする舌先三寸で出てくる発想が浮かばずええいままよと抱きついた。



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