ガーランド×エクスデス

解放について考えたことがある
とうに過ぎた在りし日の晩秋
酒を水と感じ、睡眠を必要としなくなった頃合いに

「純粋で生きてきたのであろう。土と雨水、日の光、溢れかえる生命力に抱かれながら生きながらえてきたのであろう。それに憎悪を加えて出来上がったのがエクスデス、貴様なのであろう」

うっとりと見詰める猛者の目には、今しがた召喚されたばかりの大樹が鬱蒼とたちすくんでいる。
モラトリアムでのたうち回るガーランドには、さぞ輝いて見えるということだ。

「私などは存在せん。それは名ではなく、いずれ無に帰る存在たちの総称。貴様らは私という概念の一部であり、等しく無」

解放について考えて、結果、なにもないことだと行き当たった
何も感じずそこに何もないと実感もしないことこそが解放だ
しかしたったひとつ消え去らない愛は

「無にはならん愛を、貴様を愛するのは…わしが愛する限りお前は無に帰れん、帰れんのだ」



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